学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0308

理由で解く 生理学

Q0308 消化と吸収

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題34
問題
胃腺の細胞と分泌物との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 副細胞 ― ムチン
2 壁細胞 ― 塩酸
3 主細胞 ― ペプシノゲン
4 内分泌細胞 ― セクレチン
解答
正解4(内分泌細胞 ― セクレチン)
解説
✗ 1.
副細胞 ― ムチン
✗ 正しい。副細胞(粘液細胞)はムチン(粘液)を分泌する。粘液細胞(副細胞)はムチン。
✗ 2.
壁細胞 ― 塩酸
✗ 正しい。壁細胞は塩酸(HCl)を分泌する。壁細胞はこのほか、ビタミンB₁₂の吸収に必要な内因子も分泌する。
✗ 3.
主細胞 ― ペプシノゲン
✗ 正しい。主細胞はペプシノゲンを分泌する。ペプシノゲンは塩酸の作用により活性型のペプシンに変換され、タンパク質をペプチドに分解する。
✓ 4. 誤り
内分泌細胞 ― セクレチン
胃腺の内分泌細胞から分泌される消化管ホルモンはガストリンであり、セクレチンではない。ガストリンは幽門部粘膜のガストリン分泌細胞から毛細血管内に分泌され、血液を介して壁細胞に作用し塩酸分泌を促進する。一方、セクレチンは十二指腸粘膜の内分泌細胞から分泌されるホルモンであり、胃腺からは分泌されない。セクレチンはHCO₃⁻に富む膵液の分泌促進や胃液分泌の抑制に作用する。
ポイント
  • 胃腺の内分泌細胞が分泌するのはガストリンであり、セクレチンは十二指腸粘膜から分泌される。
  • 覚え方のコツ: 「胃の内分泌細胞=ガストリン("ガスト"=gastro=胃)」と語源で結びつける。セクレチンの"セクレ"は膵液の"分泌(secretion)"を促すホルモンと連想する。
  • 関連知識: ガストリンの分泌は迷走神経の活動亢進により増加する。これは胃液分泌の頭相・胃相に関与する重要な経路である。
  • よくある間違い: 内分泌細胞の分泌物としてガストリンとセクレチンを取り違えやすい。分泌部位(胃 vs 十二指腸)で区別するとよい。
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題34|胃腺の細胞と分泌物との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題34|胃腺の細胞と分泌物との組合せで誤っているのはどれか。
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