学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0299

理由で解く 生理学

Q0299 消化と吸収

出典:あマ指 第11回(2003) 問題46
問題
消化管ホルモンについて正しい記述はどれか。
選択肢
1 セクレチンは膵液分泌を抑制する。
2 ガストリンは胃液分泌を抑制する。
3 コレシストキニンは胆嚢を収縮する。
4 ソマトスタチンは胃液分泌を促進する。
解答
正解3(コレシストキニンは胆嚢を収縮する。)
解説
✗ 1. 誤り
セクレチンは膵液分泌を抑制する。
セクレチンは膵液分泌を促進するホルモンである。特にHCO₃⁻に富むアルカリ性膵液の分泌を促す。
✗ 2. 誤り
ガストリンは胃液分泌を抑制する。
ガストリンは胃液分泌(特に塩酸分泌)を促進するホルモンであり、抑制ではない。
✓ 3. 正しい
コレシストキニンは胆嚢を収縮する。
コレシストキニン(CCK)は小腸粘膜からアミノ酸や脂肪酸の刺激で分泌され、胆嚢の平滑筋を収縮させて胆汁を十二指腸に排出させる。さらに膵臓に作用して消化酵素に富む膵液の分泌も促進する。もともと胆嚢収縮因子として発見されたホルモンであり、名称の「cholecyst(胆嚢)+kinin(動かす)」が作用を示している。
✗ 4. 誤り
ソマトスタチンは胃液分泌を促進する。
ソマトスタチンは消化器系の分泌腺に広く作用して分泌を抑制するホルモンであり、促進ではない。
ポイント
  • 消化管ホルモンは「促進」と「抑制」の方向を正確に覚えることが最重要である。
  • 覚え方のコツ: 「ガス出せ(ガストリン→胃液分泌促進)、セク出せ(セクレチン→膵液分泌促進)、コレ縮め(CCK→胆嚢収縮)、ソマ止めろ(ソマトスタチン→分泌抑制)」と対で覚える。
  • 関連知識: セクレチンは1902年に発見された最初のホルモンである。
  • よくある間違い: セクレチンとガストリンの作用方向を逆に記憶してしまうミスが多い。選択肢1・2のように「抑制する」とすり替えた出題が頻出である。
比較表
ホルモン 分泌部位 主な作用
ガストリン 胃幽門部 胃酸(塩酸)分泌促進
セクレチン 十二指腸 HCO₃⁻に富む膵液分泌促進、胃液分泌抑制
コレシストキニン(CCK) 小腸 胆嚢収縮、酵素に富む膵液分泌促進
GIP 十二指腸 胃液分泌・胃運動抑制
ソマトスタチン 消化管粘膜ほか 消化管分泌の広範な抑制
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題46|消化管ホルモンについて正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題46|消化管ホルモンについて正しい記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手