学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0283

理由で解く 生理学

Q0283 消化と吸収

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題39
問題
膵液による消化で正しい組合せはどれか。
選択肢
1 アミラーゼ ― 核酸
2 トリプシン ― 乳糖
3 リパーゼ ― 脂肪
4 ヌクレアーゼ ― 麦芽糖
解答
正解3(リパーゼ ― 脂肪)
解説
✗ 1. 誤り
アミラーゼ ― 核酸
アミラーゼはデンプンをマルトース(麦芽糖)に分解する酵素であり、核酸は分解しない。核酸を分解するのはヌクレアーゼである。
✗ 2. 誤り
トリプシン ― 乳糖
トリプシンはタンパク質をペプチドに分解する酵素である。乳糖(ラクトース)を分解するのは小腸上皮細胞のラクターゼであり、膵液の酵素ではない。
✓ 3. 正しい
リパーゼ ― 脂肪
膵液に含まれるリパーゼは脂肪を脂肪酸とモノグリセリドに分解する消化酵素である。膵液には主な脂質分解酵素であるリパーゼのほか、タンパク質を分解するトリプシン・キモトリプシン、デンプンを分解するアミラーゼ、核酸を分解するヌクレアーゼが含まれる。膵液は三大栄養素すべての消化酵素を含む唯一の消化液であり、消化において中心的な役割を果たす。
✗ 4. 誤り
ヌクレアーゼ ― 麦芽糖
ヌクレアーゼは核酸を分解する酵素である。麦芽糖(マルトース)を分解するのは小腸上皮細胞のマルターゼである。
ポイント
  • 膵液は三大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)すべての消化酵素に加え、核酸分解酵素も含む最も重要な消化液である。
  • 覚え方のコツ: 「膵液の酵素4兄弟」=ア(アミラーゼ→デンプン)・ト(トリプシン→タンパク質)・リ(リパーゼ→脂肪)・ヌ(ヌクレアーゼ→核酸)と頭文字で覚える。
  • 関連知識: トリプシンとキモトリプシンは不活性型(トリプシノゲン、キモトリプシノゲン)として分泌され、小腸内のエンテロキナーゼにより活性化される。
  • よくある間違い: アミラーゼは唾液にも膵液にも含まれるが、基質はいずれもデンプンであり、核酸ではない。選択肢の酵素名と基質を入れ替えたひっかけに注意する。
比較表
膵液の消化酵素 基質 分解産物
アミラーゼ デンプン マルトース(麦芽糖)
トリプシン タンパク質 ペプチド
キモトリプシン タンパク質 ペプチド
リパーゼ 脂肪 脂肪酸+モノグリセリド
ヌクレアーゼ 核酸 ヌクレオチド
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題39|膵液による消化で正しい組合せはどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題39|膵液による消化で正しい組合せはどれか。
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