学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ C. 呼吸運動とその調節 / Q0246

理由で解く 生理学

Q0246 呼吸

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題38
問題
呼吸調節で正しいのはどれか。
選択肢
1 延髄の呼吸中枢には呼息中枢と吸息中枢とがある。
2 吸息で肺が伸展すると呼息が抑制される。
3 血液のpHが低下すると呼吸運動が抑制される。
4 動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。
解答
正解1(延髄の呼吸中枢には呼息中枢と吸息中枢とがある。)
解説
✓ 1. 正しい
延髄の呼吸中枢には呼息中枢と吸息中枢とがある。
延髄の網様体部分には呼息性ニューロンと吸息性ニューロンがあり、これらを合わせて呼吸中枢と呼ぶ。→この部位で基本的な呼吸リズムが形成され、肋間神経や横隔神経を介して呼吸筋に伝えられる。→さらに橋にも延髄の呼吸中枢を調節する呼吸性ニューロンが存在する。
✗ 2. 誤り
吸息で肺が伸展すると呼息が抑制される。
吸息で肺が伸展すると、ヘーリング-ブロイエル反射により吸息中枢が抑制されて呼息へ切り替わる。→つまり呼息は「抑制」ではなく「促進」される。
✗ 3. 誤り
血液のpHが低下すると呼吸運動が抑制される。
血液pHの低下はH⁺濃度の上昇を意味し、化学受容器を介して呼吸運動を促進させる。→CO₂蓄積による酸性化を是正するために換気量が増加する。
✗ 4. 誤り
動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。
動脈血O₂分圧の低下は末梢性化学受容器(頸動脈小体・大動脈小体)を刺激し、呼吸運動を促進させる。→O₂不足を補うために換気量が増大する。
ポイント
  • 延髄に呼吸の基本リズムを作る呼吸中枢(吸息性・呼息性ニューロン)があり、橋がそれを微調整する。
  • 覚え方のコツ: 「CO₂増加・O₂低下・pH低下」はすべて呼吸を「促進」する方向と覚える(体にとって危険な変化→呼吸で対処)。
  • 関連知識: 中枢性化学受容器(延髄)は主にCO₂/H⁺に反応し、末梢性化学受容器(頸動脈小体・大動脈小体)はO₂低下・CO₂増加・pH低下のすべてに反応する。
  • よくある間違い: 「pH低下→呼吸抑制」「O₂低下→呼吸抑制」と逆方向に記憶してしまうことがある。
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題38|呼吸調節で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題38|呼吸調節で正しいのはどれか。
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