学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ A. 呼吸器 / Q0220

理由で解く 生理学

Q0220 呼吸

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題38
問題
深い吸気に関与しないのはどれか。
選択肢
1 腹斜筋の収縮
2 胸鎖乳突筋の収縮
3 外肋間筋の収縮
4 横隔膜の収縮
解答
正解1(腹斜筋の収縮)
解説
✓ 1. 正しい
腹斜筋の収縮
正しい(関与しない)。腹斜筋は腹筋群の一つであり、呼気筋に分類される。→ 努力性呼気時に収縮して腹腔内圧を上昇させ、横隔膜を押し上げて胸腔容積を減少させる。→ 積極的な呼息時には、内肋間筋や腹筋が収縮し、胸郭がさらに狭くなる。ように、腹筋群は呼気に関与する筋である。
✗ 2. 誤り
胸鎖乳突筋の収縮
誤り(関与する)。胸鎖乳突筋は深い吸気(努力性吸気)時に胸郭上部を引き上げる補助吸息筋であり、深い吸気に関与する。
✗ 3. 誤り
外肋間筋の収縮
誤り(関与する)。外肋間筋は肋骨を挙上して胸郭を拡大する主吸息筋であり、深い吸気に関与する。
✗ 4. 誤り
横隔膜の収縮
誤り(関与する)。横隔膜は最も重要な主吸息筋であり、収縮して下降することで胸腔を拡大し、深い吸気に関与する。
ポイント
  • 腹筋群(腹斜筋・腹直筋など)と内肋間筋は「呼気筋」であり、吸気には関与しない。
  • 覚え方のコツ: 吸気筋は「外に広げる筋(外肋間筋+横隔膜+補助筋)」、呼気筋は「内に縮める筋(内肋間筋+腹筋群)」。外と内で対比して覚える。
  • 関連知識: 安静呼息は筋収縮を伴わない受動的な過程であり、呼気筋(内肋間筋・腹筋群)が活動するのは努力性呼気(積極的な呼息)の場合のみである。
  • よくある間違い: 腹筋群を「腹式呼吸に関与する→吸気に関与する」と考えてしまうこと。腹式呼吸の吸気で収縮するのは横隔膜であり、腹筋群は呼気で働く。
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題38|深い吸気に関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題38|深い吸気に関与しないのはどれか。
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