学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ I. リンパ系 / Q0214

理由で解く 生理学

Q0214 循環

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題25
問題
白血球のうち単球について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 血中から組織中に移行する。
2 大食細胞とも呼ぶ。
3 止血作用をもつ。
4 細菌を取り込んで分解する。
解答
正解3(止血作用をもつ。)
解説
✗ 1.
血中から組織中に移行する。
✗ 正しい。単球は血管内から組織中に遊走し、マクロファージに分化する。
✗ 2.
大食細胞とも呼ぶ。
✗ 正しい。組織に移行した単球はマクロファージ(大食細胞)となり、強力な貪食能を発揮する。
✓ 3. 誤り
止血作用をもつ。
止血作用を持つのは血小板であり、単球(マクロファージ)ではない。血小板は止血作用を持つ。単球は血管外に遊走してマクロファージに分化し、貪食作用や抗原提示を行う細胞であり、止血機能は持たない。血小板は血管損傷部位に粘着・凝集して血小板血栓(一次止血)を形成する。
✗ 4.
細菌を取り込んで分解する。
✗ 正しい。マクロファージは貪食作用(食作用)により細菌を取り込み、リソソーム酵素で分解する。白血球は食作用や免疫などの生体防御機能を持っている。
ポイント
  • 止血作用を持つのは血小板であり、単球・マクロファージの機能は貪食作用と抗原提示である。
  • 覚え方のコツ: 「単球→マクロ→貪食」「血小板→止血」と機能を1対1で対応させて覚える。白血球の中で最も大型なのが単球であり、「単球=大きい=大食細胞」と連想する。
  • 関連知識: 顆粒球と単球は、骨髄で幹細胞がまず骨髄系幹細胞に分化し、さらに骨髄芽球と単芽球を経て、それぞれ顆粒球と単球に成熟して血中に出る。単球の血中での割合は白血球全体の約5%である。
  • よくある間違い: 「止血」と「食作用」を混同しやすい。止血=血小板、食作用=白血球(好中球・単球)と明確に区別する。
比較表
血球成分 主な機能 補足
赤血球 O₂・CO₂運搬 核なし、寿命約120日
好中球 貪食作用(急性炎症) 白血球の50〜70%
単球 貪食作用・抗原提示 マクロファージに分化、白血球の約5%
リンパ球 免疫(液性・細胞性) 白血球の約30%
血小板 止血(血栓形成) 巨核球から産生、寿命5〜10日
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題25|白血球のうち単球について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題25|白血球のうち単球について誤っている記述はどれか。
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