
この図の解説
図の左端の赤い太い管が動脈で、そこから枝分かれした細い赤い管が細動脈である。中央の網目状に広がる部分が毛細血管で、右側で細静脈に集まり、青い太い静脈へとつながる。血液は動脈→細動脈→毛細血管→細静脈→静脈という順に、太い管から細い網へ、再び太い管へと流れることを図の色と太さの変化で読み取ってほしい。動脈は心臓から送り出された血液を組織へ運び、静脈は各組織から心臓(心房)へ血液を送り返す、いわば行き帰りの道である。両者を末梢でつなぐ毛細血管は顕微鏡的な太さの血管網で、図中の「酸素」「栄養素」が細胞へ向かい、「老廃物」「二酸化炭素」が細胞から出ていく矢印が示すように、周囲の組織との間でガスや栄養素の交換を担う。毛細血管の壁は1層の内皮細胞のみからなり、物質の透過性が高いことがこの交換を可能にしている。
学習の要点
- 血液は動脈→細動脈→毛細血管→細静脈→静脈の順に流れる。動脈は心臓から組織へ運ぶ管、静脈は組織から心臓(心房)へ送り返す管。
- 覚え方のコツ: 「動脈は出ていく(動=去る)、静脈は帰ってくる」。太い動脈=大動脈、末梢で毛細血管に注ぐ細い動脈=細動脈、毛細血管から連なる細い静脈=細静脈、心臓に直接注ぐ太い静脈=大静脈。
- 中核: 毛細血管の壁は単層扁平上皮の内皮細胞と基底膜のみで、平滑筋や弾性線維を欠く。この薄さゆえ物質の透過性が高く、血液と組織のガス・栄養交換の場となる。
- 関連知識: 毛細血管では血漿の一部が壁を漏れ出て組織液となる。肝臓や脾臓には内腔の広い洞様毛細血管がみられる。
- よくある間違い: 動脈=動脈血、静脈=静脈血ではない。肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れる。「動脈血/静脈血」は血液の性状、「動脈/静脈」は流れの向きで決まる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
毛細血管の壁は、( )層の内皮細胞と基底膜のみからなり、物質の透過性が高い。空欄にあてはまる数字を答えよ。
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答え: 1
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。