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理由で解く 生理学

Q0175 循環

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題25
問題
心臓の収縮期における内圧が最も低いのはどれか。
選択肢
1 上大静脈
2 上行大動脈
3 顔面動脈
4 左心室
解答
正解1(上大静脈)
解説
✓ 1. 正しい
上大静脈
上大静脈は全身の上半身からの静脈血を集めて右心房に注ぐ大静脈であり、その内圧は非常に低い(ほぼ0〜数mmHg)。心臓の収縮期であっても、上大静脈の内圧は動脈系や左心室の内圧に比べてはるかに低い。血液は高圧側(動脈側)から低圧側(静脈側)に流れるため、静脈系は循環系で最も内圧が低い領域である。
✗ 2. 誤り
上行大動脈
上行大動脈は左心室から駆出された血液が最初に入る大動脈の一部であり、収縮期の血圧は約120mmHgに達する。選択肢の中では左心室に次いで高い内圧を示す。
✗ 3. 誤り
顔面動脈
顔面動脈は外頸動脈の分枝で、末梢の動脈である。末梢動脈では大動脈よりやや低い内圧を示すが、上大静脈よりはるかに高い内圧を持つ。
✗ 4. 誤り
左心室
左心室は収縮期に最も高い内圧を発生する部位であり、収縮期の内圧は約120mmHgに達する。この高い圧力によって血液が大動脈に駆出される。
ポイント
  • 循環系の圧力勾配:左心室(収縮期約120mmHg)→大動脈→動脈→細動脈→毛細血管→細静脈→静脈→大静脈(ほぼ0mmHg)→右心房の順に圧が低下する。
  • 覚え方のコツ:「血液は高圧→低圧に流れる」。この原則から、動脈系>毛細血管>静脈系の順に内圧が低下することを理解する。
  • 収縮期に最も圧が高い場所=左心室。左心室の壁が最も厚いのはこのためである。
  • 右心室の収縮期圧は約25mmHgであり、左心室の約1/5である(肺循環は低圧系)。
比較表
部位 収縮期の概算内圧
左心室 約120 mmHg
上行大動脈 約120 mmHg
末梢動脈 約100〜120 mmHg
毛細血管(動脈側) 約30〜35 mmHg
毛細血管(静脈側) 約10〜15 mmHg
静脈 約5〜10 mmHg
大静脈 約0〜数 mmHg
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題25|心臓の収縮期における内圧が最も低いのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題25|心臓の収縮期における内圧が最も低いのはどれか。
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