学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0104

理由で解く 生理学

Q0104 循環

出典:あマ指 第6回(1998) 問題54
問題
肺における体液の酸塩基平衡に関与するのはどれか。
選択肢
1 酸素の吸収
2 窒素の吸収
3 二酸化炭素の排泄
4 水分の排泄
解答
正解3(二酸化炭素の排泄)
解説
✗ 1. 誤り
酸素の吸収
酸素の吸収は組織への酸素供給に重要であるが、体液のpH調節には直接関与しない。→ 酸素は酸塩基平衡に直接影響する物質ではない。
✗ 2. 誤り
窒素の吸収
窒素は不活性ガスとして体内ではほとんど代謝されず、酸塩基平衡には関与しない。→ 吸気中に約78%含まれるが生理的反応には関わらない。
✓ 3. 正しい
二酸化炭素の排泄
肺からのCO₂排泄が体液の酸塩基平衡の調節に直接関与する。→ CO₂は水と反応してH₂CO₃→H⁺+HCO₃⁻となるため、CO₂の排泄量を調節することでH⁺濃度(pH)を制御できる。CO₂は肺から排泄され、その結果、血液のpHは一定に保たれうる。→ CO₂排泄が不足すると呼吸性アシドーシス、過剰だと呼吸性アルカローシスが生じる。
✗ 4. 誤り
水分の排泄
肺からの水分排泄は不感蒸散として行われるが、酸塩基平衡の主要な調節機構ではない。→ 水分・体液量の調節は主に腎臓が担う。
ポイント
  • 肺はCO₂を排泄することで重炭酸緩衝系を介して血液pHを調節する(呼吸性調節)
  • 覚え方のコツ: 「肺=CO₂を出してpHを上げる(アルカリ側へ)」、「腎臓=H⁺を出してpHを上げる」と臓器別に整理する
  • 関連知識: 血液のpHは7.35〜7.45に維持され、アシドーシス(pH<7.35方向)とアルカローシス(pH>7.45方向)はそれぞれ呼吸性と代謝性に分類される
  • よくある間違い: 酸素の吸収がpH調節に関与すると考えがちだが、pHに直接影響するのはCO₂の排泄である
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題54|肺における体液の酸塩基平衡に関与するのはどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題54|肺における体液の酸塩基平衡に関与するのはどれか。
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