学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0096

理由で解く 生理学

Q0096 循環

出典:あマ指 第5回(1997) 問題42
問題
低蛋白血症時に起こらないのはどれか。
選択肢
1 浮 腫
2 易感染性
3 血液凝固の促進
4 細胞へのアミノ酸供給の減少
解答
正解3(血液凝固の促進)
解説
✗ 1.
浮 腫
✗ 正しい。低蛋白血症ではアルブミン低下により膠質浸透圧が低下する。→ その結果、毛細血管から間質液への水分漏出が増加し浮腫が生じる。→ アルブミンは膠質浸透圧の約70%を担う。
✗ 2.
易感染性
✗ 正しい。低蛋白血症ではγ-グロブリン(免疫グロブリン)も減少する。→ γ-グロブリンは抗体として免疫反応に関与するため、その減少により易感染性となる。
✓ 3. 誤り
血液凝固の促進
低蛋白血症では血液凝固は促進されず、むしろ障害される。→ 凝固因子(フィブリノゲンを含む)は肝臓で合成されるタンパク質であり、低蛋白血症時にはこれらも減少するため凝固能は低下する。→ 出血傾向が現れやすくなる。
✗ 4.
細胞へのアミノ酸供給の減少
✗ 正しい。血漿タンパク(特にアルブミン)は細胞へのアミノ酸供給源である。→ 低蛋白血症ではアミノ酸プールが低下し、細胞への供給が減少する。
ポイント
  • 低蛋白血症では凝固因子も減少するため、凝固は「促進」ではなく「障害」される。
  • 覚え方のコツ: 血漿タンパクの3大機能を「ア膠(アルブミン→膠質浸透圧)・ガ免(γ-グロブリン→免疫)・フ凝(フィブリノゲン→凝固)」で覚える。
  • 関連知識: ネフローゼ症候群では大量のアルブミンが尿中に漏出し低蛋白血症となり、全身性浮腫を呈する。肝硬変でも同様にアルブミン合成低下から浮腫・腹水が生じる。
  • よくある間違い: 「タンパク質が減る=凝固が促進される」と誤解すること。凝固因子もタンパク質であるため、低蛋白血症では凝固能は低下する。
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題42|低蛋白血症時に起こらないのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題42|低蛋白血症時に起こらないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手