学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0093

理由で解く 生理学

Q0093 循環

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題36
問題
糸球体におけるろ過に関与しないのはどれか。
選択肢
1 血漿の膠質浸透圧
2 ボーマン嚢内圧
3 糸球体の血圧
4 膀胱内圧
解答
正解4(膀胱内圧)
解説
✗ 1. 誤り
血漿の膠質浸透圧
血漿の膠質浸透圧はろ過を抑制する方向に作用し、糸球体ろ過に直接関与する。血漿タンパクの作る浸透圧を膠質浸透圧という。膠質浸透圧は水分を血管内に引き戻す力として働く。
✗ 2. 誤り
ボーマン嚢内圧
ボーマン嚢内圧はろ過を抑制する方向に作用し、糸球体ろ過に直接関与する。ボーマン嚢に溜まった濾液の圧力が、新たなろ過を妨げる力となる。
✗ 3. 誤り
糸球体の血圧
糸球体の血圧(糸球体毛細血管内圧)はろ過を促進する主な駆動力であり、ろ過に最も重要な因子である。
✓ 4. 正しい
膀胱内圧
膀胱内圧は糸球体ろ過に関与しない。膀胱は尿を一時的に貯留する器官であり、糸球体からは尿管を隔てて解剖学的に大きく離れている。糸球体ろ過圧は「糸球体毛細血管内圧 −(膠質浸透圧 + ボーマン嚢内圧)」で求められ、膀胱内圧はこの式に含まれない。
ポイント
  • 糸球体ろ過圧=糸球体血圧 −(膠質浸透圧 + ボーマン嚢内圧)で決まる。
  • 覚え方のコツ: 「促進=糸球体血圧」「抑制=膠質浸透圧+ボーマン嚢内圧」と力の方向で整理する。
  • 関連知識: 毛細血管における物質移動について「血圧は水分を毛細血管内から間質液へ押し出す力として働き、膠質浸透圧は間質液から毛細血管内へ水分を吸引する力となる」。、糸球体でも同様の原理が適用される。
  • よくある間違い: 「膀胱も尿路系の一部だからろ過に関係する」と考えてしまうが、ろ過が行われるのは糸球体であり、膀胱は尿の貯留器官にすぎない。
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題36|糸球体におけるろ過に関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題36|糸球体におけるろ過に関与しないのはどれか。
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