学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0087

理由で解く 生理学

Q0087 循環

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題36
問題
赤血球の破壊で生じるのはどれか。
選択肢
1 グロブリン
2 フィブリノーゲン
3 ウロビリノーゲン
4 プラスミノーゲン
解答
正解3(ウロビリノーゲン)
解説
✗ 1. 誤り
グロブリン
グロブリンは肝臓やリンパ球(形質細胞)で合成される血漿タンパクであり、赤血球破壊の産物ではない。
✗ 2. 誤り
フィブリノーゲン
フィブリノーゲンは肝臓で合成される血液凝固因子であり、赤血球破壊とは無関係である。
✓ 3. 正しい
ウロビリノーゲン
赤血球が脾臓の細網内皮系で破壊されると、ヘモグロビンがヘムとグロビンに分解される。ヘムは鉄を離してビリルビンという黄色い色素となる。ビリルビンは肝臓で水溶性に変換された後、胆汁成分として十二指腸へ排泄され、腸内に出たビリルビンは細菌の作用により還元されてウロビリノゲンとなり、大部分(約80%)は糞便中に排泄される。
✗ 4. 誤り
プラスミノーゲン
プラスミノゲンは線維素溶解(線溶)系の前駆体であり、赤血球破壊の産物ではない。
ポイント
  • 赤血球破壊後の代謝経路は「ヘモグロビン → ヘム+グロビン → ビリルビン → ウロビリノゲン」の順である。
  • 覚え方のコツ: 「ヘモ→ビリ→ウロ」と3段階の流れで覚える。
  • 関連知識: 血中ビリルビン濃度が約2mg/dlを超えると黄疸が認められる。ヘムから遊離された鉄は肝臓・脾臓に蓄えられ、赤血球の新生に再利用される。
  • よくある間違い: グロブリンは赤血球破壊で「放出される」グロビンと名前が似ているため混同しやすいが、グロブリンは血漿タンパク、グロビンはヘモグロビンの構成タンパクで別物である。
比較表
段階 物質 場所
赤血球破壊 ヘモグロビン → ヘム+グロビン 脾臓(細網内皮系)
ヘム分解 ヘム → ビリルビン(+鉄遊離) 脾臓
抱合・排泄 ビリルビン → 胆汁として排泄 肝臓 → 十二指腸
腸内変換 ビリルビン → ウロビリノゲン 腸管(腸内細菌)
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題36|赤血球の破壊で生じるのはどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題36|赤血球の破壊で生じるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手