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理由で解く 生理学

Q0071 生理学の基礎

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題24
問題
小腸で主に能動的に吸収されるのはどれか。
選択肢
1
2 脂肪酸
3 塩化物イオン
4 グルコース
解答
正解4(グルコース)
解説
✗ 1. 誤り
水は浸透圧差に従って受動的に移動(浸透)するものであり、能動輸送ではない。
✗ 2. 誤り
脂肪酸
脂肪酸は脂溶性であるため、細胞膜の脂質二重層を受動的に拡散して吸収される。
✗ 3. 誤り
塩化物イオン
塩化物イオン(Cl⁻)は主に電気化学的勾配に従った受動的経路で吸収される。
✓ 4. 正しい
グルコース
グルコースは小腸でNa⁺共輸送体(SGLT1)を介した二次性能動輸送により吸収される。細胞には物質の濃度勾配に逆らって物質を細胞内に取り込んだり、細胞外に運び出したりする仕組みがある。この現象はエネルギーを使って行われるので能動輸送という。管腔側ではNa⁺の濃度勾配を利用してグルコースを細胞内に能動的に取り込み、基底膜側ではGLUT2により血液中に放出される。
ポイント
  • グルコースの小腸吸収は能動輸送(SGLT1によるNa⁺共輸送)である。
  • 覚え方のコツ: 「グルコース=SGLTで"能動"的に吸収」と覚える。脂溶性の脂肪酸は「脂質膜を素通り=受動拡散」と対比する。
  • 関連知識: Na⁺-K⁺ポンプが基底膜側でNa⁺を汲み出すことでNa⁺の濃度勾配が維持され、SGLT1によるグルコースの二次性能動輸送が駆動される。
  • よくある間違い: 水の吸収を能動輸送と思いがちであるが、水は浸透(受動輸送)で移動する。
比較表
物質 小腸での吸収様式 関与する輸送体・原理
グルコース 能動輸送 SGLT1(Na⁺共輸送)→GLUT2
受動(浸透) 浸透圧差
脂肪酸 受動(拡散) 脂質二重層を直接透過
Cl⁻ 受動 電気化学的勾配
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題24|小腸で主に能動的に吸収されるのはどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題24|小腸で主に能動的に吸収されるのはどれか。
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