学習トップ理由で解く 生理学第1章 ▸ C. 物質代謝 / Q0041

理由で解く 生理学

Q0041 生理学の基礎

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題31
問題
解糖について正しいのはどれか。
選択肢
1 酸素を必要とする。
2 細胞質内で行われる。
3 クエン酸が生成される。
4 電子伝達系に比べATP産性能が高い。
解答
正解2(細胞質内で行われる。)
解説
✗ 1. 誤り
酸素を必要とする。
解糖は酸素を必要としない嫌気的過程である。→ O₂を必要としない過程を解糖という。
✓ 2. 正しい
細胞質内で行われる。
解糖は細胞質内(細胞質基質)で行われる。グルコースが酵素の働きによってピルビン酸に分解される過程であり、すべての反応が細胞質基質中で進行する。酸素を必要としない嫌気的過程であり、1モルのグルコースから2モルのATPが産生される。ピルビン酸はその後ミトコンドリアに取り込まれ、クエン酸回路・電子伝達系へと進む。
✗ 3. 誤り
クエン酸が生成される。
クエン酸が生成されるのはミトコンドリア内のクエン酸回路(TCA回路)であり、解糖系ではない。
✗ 4. 誤り
電子伝達系に比べATP産性能が高い。
電子伝達系の方がATP産生能ははるかに高い(電子伝達系:約34ATP vs 解糖系:2ATP)。
ポイント
  • 解糖=細胞質基質、クエン酸回路・電子伝達系=ミトコンドリアと反応場所をセットで覚える
  • 覚え方のコツ: 「解糖(かいとう)は基質(きしつ)で起きる」→「回答は教室で」と語呂で対応させる
  • 関連知識: 内呼吸全体のATP産生量は1モルのグルコースから合計38モルのATP(解糖系2+クエン酸回路2+電子伝達系34)
  • よくある間違い: 解糖系とクエン酸回路の反応場所を混同しやすい。解糖系だけが細胞質で起こり、それ以降はミトコンドリア内である
比較表
代謝過程 反応場所 ATP産生量(1モルグルコースあたり) 酸素の要否
解糖系 細胞質基質 2モル 不要(嫌気的)
クエン酸回路 ミトコンドリア 2モル 必要
電子伝達系 ミトコンドリア内膜 34モル 必要
合計 38モル
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題31|解糖について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題31|解糖について正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手