
この図の解説
図は中心小体そのものの拡大像(左上)と、それが体細胞分裂の前期・中期・後期・終期でどう振る舞うかを並べて示している。左上の拡大に注目すると、中心小体は微小管が束になった円筒で、それが直交して2つ1組になっている。この2つ1組がセットとなり中心体として働く。各期の細胞を追うと、前期では中心小体が複製されて二分し、細胞の両極へ移動しながら染色質が凝集して染色体になる。中期には核膜が消え、両極から伸びた紡錘糸が赤道面に並んだ染色体に付着する。後期に各染色体は2個に分かれ、中心小体のある両極へ引き寄せられる。終期に染色体は再び染色質へ戻って核膜に包まれ、細胞質がくびれて2個の娘細胞ができる。中心小体は、この一連の分裂で染色体を引き寄せる紡錘糸の起点となる細胞小器官である。
学習の要点
- 中心小体は微小管の集まりよりなる円筒形の小体で、2つ1組で行動し、細胞分裂のとき染色体を引き寄せる中心となる。
- 覚え方のコツ: 「小体は円筒、2本セットで中心体」。円筒の中心小体(centriole)が直交2本で1セットになると中心体(centrosome)という別名になる。
- 関連知識: 中心小体をつくる微小管は、細胞の形を支える細胞骨格の一員でもあり、物質や細胞小器官を運ぶ輸送路にもなる。
- よくある間違い: 「中心小体」と「中心体」を同じものと混同しやすい。円筒1本が中心小体、それが直交2本1組でまとまった機能単位が中心体。
- 臨床応用: 細胞分裂の調節が壊れて無制限に増殖するようになった細胞ががん細胞であり、分裂装置は増殖の要となる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
中心小体は直交した( )つ1組がセットとなり、中心体として働く。空欄に入る数字を答えよ。
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答え: 2
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。