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理由で解く 生理学

Q0004 生理学の基礎

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題34
問題
分解酵素を含む細胞小器官はどれか。
選択肢
1 小胞体
2 ミトコンドリア
3 リソソーム
4 中心体
解答
正解3(リソソーム)
解説
✗ 1. 誤り
小胞体
小胞体はタンパク質合成(粗面)や脂質合成・Ca²⁺貯蔵(滑面)に関与する器官であり、分解酵素を主として含む器官ではない。
✗ 2. 誤り
ミトコンドリア
ミトコンドリアはクエン酸回路と電子伝達系によるATP産生を行う器官であり、分解酵素の貯蔵器官ではない。
✓ 3. 正しい
リソソーム
リソソーム(ライソソーム)は膜で包まれた袋状の小顆粒で、細胞質内に散在している。加水分解酵素を多く含んでおり、不要な物質を分解処理する。細胞内に取り込まれた異物や老廃物、不要になったタンパク質・脂質・核酸・多糖類などを分解する「細胞内の消化器官」である。食作用(エンドサイトーシス)で取り込まれた物質の処理にも関与する。
✗ 4. 誤り
中心体
中心体は1対の円筒状の小体からなり、細胞分裂に際して紡錘体形成に働く器官であり、分解酵素とは無関係である。
ポイント
  • リソソームは加水分解酵素を多く含み、不要な物質を分解処理する「細胞内の消化器官」である。
  • 覚え方のコツ: 「リソ(lyso)=溶かす」→分解酵素で不要物を溶かす(分解する)器官と覚える。
  • 関連知識: リソソームの分解機能は膜動輸送(食作用)と連携して働く。食作用で取り込んだ異物をリソソームの酵素で分解する。
  • よくある間違い: ミトコンドリアも「分解」(糖の酸化分解)を行うが、これはエネルギー産生のための代謝反応であり、不要物質の分解処理を行うリソソームとは役割が異なる。
比較表
細胞小器官 主な機能 特徴
ミトコンドリア ATP産生(好気的代謝) 二重膜、クリステ構造
ゴルジ装置 タンパク質の濃縮・分泌 扁平な袋の積み重ね
粗面小胞体 タンパク質合成 リボソーム付着
滑面小胞体 脂質合成、Ca²⁺貯蔵 リボソームなし
リソソーム 不要物質の分解 加水分解酵素を含む
中心体 細胞分裂(紡錘体形成) 1対の円筒状小体
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題34|分解酵素を含む細胞小器官はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題34|分解酵素を含む細胞小器官はどれか。
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