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理由で解く 作業療法士

QO61P044 作業療法評価学

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午後 問44
問題
せん妄と認知症を見分ける最も有効な所見はどれか。
選択肢
1 幻覚
2 不安
3 易怒性
4 意識障害
5 見当識障害
解答
正解4(意識障害)
解説

せん妄は急性の意識障害(意識混濁)を本態とし、意識が清明に保たれる認知症との最も本質的な鑑別点となる。

せん妄は急性・一過性に発症し、注意・意識の障害を中核とする脳の機能低下状態で、身体疾患・薬剤・手術などが誘因となり日内変動を示す。認知症は慢性・進行性の認知機能低下で、原則として意識は清明である。幻覚・不安・易怒性・見当識障害は両者に共通してみられうるため鑑別力が弱いが、意識障害(意識混濁)の有無はせん妄に特徴的で最も有効な鑑別点となる。せん妄は治療可能な身体的背景をもつことが多く、早期発見が重要である。

✗ 1. 誤り
幻覚
せん妄(特に幻視)に多いが、レビー小体型認知症など認知症でもみられ鑑別力に乏しい
✗ 2. 誤り
不安
せん妄・認知症いずれにも生じうる非特異的症状
✗ 3. 誤り
易怒性
両者で認められ、鑑別の決め手にならない
✓ 4. 正しい
意識障害
せん妄は意識混濁を伴い、意識清明な認知症との最も本質的な鑑別点
✗ 5. 誤り
見当識障害
せん妄・認知症の双方でみられ、単独では鑑別できない
ポイント
  • せん妄=急性の意識障害(意識混濁)、日内変動
  • 認知症=慢性進行性で意識は清明
  • 意識障害の有無が最も有効な鑑別点
比較表
せん妄と認知症の鑑別
項目せん妄認知症
発症急性・時間〜日単位潜行性・月〜年単位
意識混濁(意識障害あり)清明
経過変動性・日内変動慢性進行性
可逆性原因除去で可逆的なことが多い多くは不可逆
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