学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO61A097

理由で解く 作業療法士

QO61A097 臨床医学大要

出典:第61回作業療法士国家試験(2026)午前 問97
問題
Wilson病で代謝に異常がみられるのはどれか。
選択肢
1 亜鉛
2 コバルト
3
4
5 マンガン
解答
正解4(銅)
解説

Wilson病は銅代謝異常。銅が肝・脳・角膜に蓄積し肝障害・錐体外路症状・Kayser-Fleischer輪を生じる。

Wilson病はATP7B遺伝子異常による常染色体潜性遺伝の銅代謝異常症である。胆汁への銅排泄障害とセルロプラスミンへの銅取り込み障害により、体内に銅が過剰に蓄積する。銅は肝(肝硬変・肝障害)、脳の大脳基底核(振戦・固縮などの錐体外路症状・構音障害)、角膜(Kayser-Fleischer輪)に沈着する。治療は銅キレート薬(D-ペニシラミンなど)や亜鉛製剤で銅の排泄促進・吸収抑制を図る。したがって代謝異常をきたす金属は銅である。

✗ 1. 誤り
亜鉛
亜鉛は治療薬(銅吸収抑制)として用いられるが、Wilson病の代謝異常金属ではない
✗ 2. 誤り
コバルト
ビタミンB12の構成元素だが、Wilson病とは関係しない
✗ 3. 誤り
過剰蓄積はヘモクロマトーシスの病態であり、Wilson病ではない
✓ 4. 正しい
胆汁排泄・セルロプラスミン取り込み障害で銅が肝・脳・角膜に蓄積する
✗ 5. 誤り
マンガン
マンガン中毒はパーキンソニズムを起こすがWilson病の病態ではない
ポイント
  • Wilson病=銅代謝異常(ATP7B異常)
  • 肝障害・錐体外路症状・Kayser-Fleischer輪
  • 治療はキレート薬・亜鉛製剤
比較表
金属代謝異常症
疾患金属
Wilson病
ヘモクロマトーシス
マンガン中毒マンガン
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