
この図の解説
この図は、1枚の横軸(0~28日)に「卵巣周期・月経周期・ホルモン・基礎体温」を積み重ねて対応づけた性周期の総合図である。まず最上段の卵巣周期を見る。0~14日が卵胞期で、原始卵胞から二次卵胞・胞状卵胞・グラーフ卵胞へと発育し、14日で排卵、その後21~28日が黄体期で黄体が形成され、受精しなければ白体へ退化する。卵胞期と黄体期は排卵をはさんで14日ずつである。次の段の月経周期は、同じ日付軸で子宮内膜が月経期→増殖期→分泌期と変化する。ホルモンの段では14日付近でLHが鋭く突出する(LHサージ)ことが排卵の引き金であり、女性ホルモンの段ではエストロゲンが卵胞期後半に、プロゲステロンが黄体期に山をつくる。最下段の基礎体温は、プロゲステロン分泌に一致して黄体期が高温期になる点に注目する。右側の矢印は「卵巣で卵胞が育つ→エストロゲン→子宮内膜増殖→LHサージ→排卵→黄体形成→プロゲステロン→子宮内膜分泌亢進→着床、しなければ退化して月経」という因果の流れを示す。縦に読めば同じ日にどのホルモンと子宮内膜がどう対応するかが一目で分かる。
学習の要点
- 卵巣周期は卵胞期・排卵・黄体期からなり、卵胞期と黄体期は排卵をはさんで各14日、全体で約28日周期をくり返す。
- 覚え方のコツ: 「卵巣が主役、ホルモンが使者、子宮が舞台」。卵巣→ホルモン→子宮内膜の順に上から下へ因果をたどると、増殖期=エストロゲン・分泌期=プロゲステロンが自然に結びつく。
- 関連知識: エストロゲンは発育中の卵胞(卵胞膜)から、プロゲステロンは排卵後の黄体から分泌される。黄体は受精しなければ月経黄体として退化し白体となる。
- よくある間違い: 排卵はエストロゲンのピークそのものではなく、それに続くLHの急上昇(LHサージ)で起こる。増殖期と分泌期のホルモンを取り違えないこと。
- 臨床応用: 基礎体温の低温期から高温期への移行はプロゲステロン分泌=排卵後を示し、二相性の有無は排卵の推定に用いられる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
図のホルモンの段で、14日目付近にみられるLHの急激な上昇を( )とよび、これが( )の引き金となる。空欄に共通してあてはまる語の組合せとして正しいものを答えよ。(LHサージ・排卵)
答えを見る
答え: LHサージ・排卵
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。