学習トップ理由で解く 作業療法士第6章 ▸ 一般 / QO59P079

理由で解く 作業療法士

QO59P079 臨床心理学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問79
問題
無意識の願望と思考を意識的に気付きから排除する防衛機制はどれか。
選択肢
1 昇華
2 統制
3 抑圧
4 抑制
5 歪曲
解答
正解3(抑圧)、4(抑制)
解説

不快な願望や思考を気付きから締め出すのが抑圧と抑制で、無意識に行うのが抑圧、意識的に行うのが抑制である。

防衛機制のうち、受け入れがたい願望・思考・記憶を意識の場から追い出してしまう働きをもつのが抑圧と抑制である。抑圧は本人が気付かないうちに、無意識のうちに意識から締め出す最も基本的な機制で、「思い出せない」という形で現れる。抑制は同じく気付きから遠ざけるが、「今はこのことを考えないでおこう」と意図的・意識的に行う点が抑圧と異なり、成熟した機制に分類される。どちらも願望や思考を気付きから排除する機制なので、本問ではこの2つが該当する。昇華は、そのままでは受け入れられない衝動を、スポーツや芸術など社会的に価値のある活動へ向け替える成熟した機制で、締め出すわけではない。統制は、不安を鎮めるために周囲の出来事や人を過度に管理・支配しようとする機制である。歪曲は、外界の現実を自分の欲求に合うようにつくり変えてしまう未熟な機制で、いずれも意識から排除する働きではない。

✗ 1. 誤り
昇華
衝動を社会的に価値ある活動へ向け替える成熟した機制である
✗ 2. 誤り
統制
不安を鎮めるため周囲を過度に管理・支配しようとする機制
✓ 3. 正しい
抑圧
願望や思考を無意識のうちに気付きから締め出す機制である
✓ 4. 正しい
抑制
不快な思考を意図的・意識的に考えないようにする機制である
✗ 5. 誤り
歪曲
現実を自分の欲求に合わせてつくり変えてしまう未熟な機制
ポイント
  • 抑圧=無意識的に意識から締め出す
  • 抑制=意識的・意図的に意識から遠ざける
  • 昇華=衝動を社会的価値ある活動へ(成熟した機制)
  • 歪曲=現実を都合よく変形
比較表
防衛機制の比較
機制内容
抑圧無意識的に願望・記憶を意識から排除
抑制意識的に不快な思考を遠ざける
昇華衝動を社会的に価値ある活動へ転換
歪曲現実を自分に都合よく作り変える
統制環境・対象を過度に管理しようとする
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