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理由で解く 作業療法士

QO59A037 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午前 問37
問題
疾患と支援機器の組合せで最も適切なのはどれか。
選択肢
1 アテトーゼ型脳性麻痺 ― リーチャー
2 片麻痺 ― キーボードカバー
3 関節リウマチ ― 台付き爪切り
4 第2腰髄完全損傷 ― スライディングボード
5 Parkinson病 ― BFO
解答
正解3(関節リウマチ ― 台付き爪切り)
解説

関節リウマチは手指変形・把持力低下により通常の爪切りが困難で、握力を要さず操作できる台付き爪切りが適切。

支援機器・自助具は障害像に合わせて選ぶ。関節リウマチでは手指変形(尺側偏位・ボタン穴変形など)と把持力低下のため通常の爪切りの操作が難しく、机に置いて手掌や前腕で押して切れる台付き爪切りは関節保護の観点からも適切である。他は障害像と機器のミスマッチがある。

✗ 1. 誤り
アテトーゼ型脳性麻痺 ― リーチャー
リーチャーは可動域制限やリーチ困難者向け。不随意運動が主体のアテトーゼでは細かな把持・操作が困難で不適
✗ 2. 誤り
片麻痺 ― キーボードカバー
キーガードは振戦・失調・不随意運動で誤打を防ぐ用途。片麻痺には片手用配列や固定具のほうが有用
✓ 3. 正しい
関節リウマチ ― 台付き爪切り
把持力低下・手指変形でも操作でき関節保護にも適う
✗ 4. 誤り
第2腰髄完全損傷 ― スライディングボード
L2完全損傷は体幹・上肢機能が保たれ移乗自立が可能なことが多く必須ではない。スライディングボードは主に頸髄損傷で用いる
✗ 5. 誤り
Parkinson病 ― BFO
BFO(平衡式前腕装具)は上肢近位筋力低下(頸髄損傷・筋ジス・ALS等)向け。筋固縮・振戦が主体のParkinson病には不適
ポイント
  • 台付き爪切り=関節リウマチの把持力低下・変形に適応
  • BFOは近位筋力低下に用いる
  • キーガードは不随意運動・失調に、リーチャーはリーチ困難に
比較表
支援機器の主な適応
機器主な適応
台付き爪切り関節リウマチ(把持力低下・手指変形)
リーチャー可動域制限・リーチ困難(RA・脊損等)
キーガード不随意運動・失調・振戦
スライディングボード頸髄損傷などの移乗
BFO上肢近位筋力低下(頸損・筋ジス・ALS)
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