学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 実地 / QO59A020

理由で解く 作業療法士

QO59A020 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午前 問20
問題
80歳の男性。3年前にAlzheimer型認知症と診断された。妻の介護で在宅生活を続けてきたが、夜間不眠、妄想と興奮が顕著となり入院治療を受けた。その後、症状が落ち着き、在宅復帰の前段階として介護老人保健施設に入所した。この入所者の行動・心理症状の評価で適切なのはどれか。
選択肢
1 ADAS
2 CDR
3 FAB
4 FAST
5 NPI
解答
正解5(NPI)
解説

行動・心理症状(BPSD)の評価にはNPI(Neuropsychiatric Inventory)が適切。妄想・興奮・夜間不眠などを多面的に評価する。

設問が問う『行動・心理症状(BPSD:妄想・興奮・夜間不眠など)』を評価する尺度はNPI(Neuropsychiatric Inventory)で、妄想・幻覚・興奮・抑うつ・不安・多幸・無為・脱抑制・易刺激性・異常行動・夜間行動・食行動の各領域を頻度と重症度で評価する。ADASは認知機能(記憶・言語等)の評価、CDRは認知症の重症度分類、FABは前頭葉機能検査、FASTはAlzheimer型認知症の重症度(ADLの段階)評価であり、いずれもBPSDそのものを測る尺度ではない。したがってNPIが正答である。

✗ 1. 誤り
ADAS
認知機能(記憶・言語・見当識等)の評価尺度でBPSDは測らない
✗ 2. 誤り
CDR
認知症の重症度を総合的に段階分類する尺度でBPSD評価ではない
✗ 3. 誤り
FAB
前頭葉機能を評価する簡易検査でBPSDは対象外
✗ 4. 誤り
FAST
Alzheimer型認知症の重症度をADL段階で評価する尺度でBPSDは測らない
✓ 5. 正しい
NPI
妄想・興奮・夜間行動など行動・心理症状(BPSD)を多面的に評価し適切
ポイント
  • BPSDの評価=NPI
  • ADAS=認知機能、CDR/FAST=重症度
  • FAB=前頭葉機能検査
比較表
認知症関連の評価尺度
尺度評価対象
NPI行動・心理症状(BPSD)
ADAS認知機能(記憶・言語等)
CDR認知症の重症度分類
FASTAlzheimer型の重症度(ADL段階)
FAB前頭葉機能
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