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理由で解く 作業療法士

QO58P041 作業療法評価学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午後 問41
問題
せん妄で正しいのはどれか。
選択肢
1 緩徐に発症する。
2 注意力は保たれる。
3 活動性は低下しない。
4 日内変動は認められない。
5 脳波で徐波化が認められる。
解答
正解5(脳波で徐波化が認められる。)
解説

せん妄は身体的要因により急性発症する意識障害で、注意障害と日内変動(夜間増悪)が特徴。脳波では基礎律動の徐波化を認める。

せん妄は感染・電解質異常・薬剤・術後などの身体的原因で急性に生じる意識混濁を伴う注意障害である。発症は急激で経過は動揺性、夕方から夜間に悪化する日内変動を示す。活動性は低下する低活動型と亢進する過活動型があり一様ではない。意識レベルの低下を反映して脳波では正常なα波(後頭部優位律動)が失われ、θ〜δ波中心の全般性徐波化を呈するため、これが客観的所見として正しい。認知症(緩徐発症・意識清明・脳波は比較的保たれる)との鑑別点として重要である。

✗ 1. 誤り
緩徐に発症する。
せん妄は急性〜亜急性に発症するのが特徴
✗ 2. 誤り
注意力は保たれる。
注意の集中・維持・転換の障害が中核症状
✗ 3. 誤り
活動性は低下しない。
低活動型では活動性が著しく低下する
✗ 4. 誤り
日内変動は認められない。
夕方〜夜間増悪の日内変動が典型
✓ 5. 正しい
脳波で徐波化が認められる。
意識障害を反映し全般性徐波化を示す
ポイント
  • せん妄=急性発症・注意障害・意識混濁・日内変動
  • 脳波は全般性徐波化(θ・δ波)
  • 過活動型と低活動型がある
  • 身体的要因が背景(薬剤・感染・電解質・術後など)
比較表
せん妄と認知症の鑑別
項目せん妄認知症
発症急性緩徐
意識混濁(変動)清明
注意障害比較的保たれる(初期)
経過動揺性・日内変動慢性進行性
脳波徐波化正常〜軽度変化
可逆性原因除去で可逆的多くは不可逆
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