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理由で解く 作業療法士

QO58A086 人間発達学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午前 問86
問題
原始反射と誘発される運動の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 探索反射 ― 頸部の側屈
2 Galant反射 ― 体幹の回旋
3 交差性伸展反射 ― 刺激反対側の下肢の伸展
4 非対称性緊張性頸反射 ― 頸部を回旋させた側の上肢と下肢の伸展
5 対称性緊張性頸反射(頸部伸展) ― 上肢の屈曲と下肢の伸展
解答
正解3(交差性伸展反射 ― 刺激反対側の下肢の伸展)、4(非対称性緊張性頸反射 ― 頸部を回旋させた側の上肢と下肢の伸展)
解説

交差性伸展反射=一側下肢刺激で反対側下肢が伸展。ATNR=顔を向けた側(顔面側)の上下肢が伸展、後頭側が屈曲。

原始反射は反射の肢位パターンを正確に覚えることが要点。交差性伸展反射は、一側下肢を屈曲・刺激すると反対側の下肢が伸展する反射で、選択肢3の記述が正しい。非対称性緊張性頸反射(ATNR)は頸部を回旋させると、顔を向けた側(顔面側)の上肢・下肢が伸展し、後頭側が屈曲する『フェンシング肢位』で、選択肢4の記述と一致する。探索反射は口角に触れると刺激側へ顔・口を向ける反射で頸部側屈ではない。Galant反射は脊柱の傍らを刺激すると刺激側へ体幹が側屈(凹側になる)する反射で回旋ではない。対称性緊張性頸反射(STNR)は頸部伸展で上肢が伸展・下肢が屈曲する(頸部屈曲で逆)ため、選択肢5の『上肢屈曲・下肢伸展』は逆で誤り。

✗ 1. 誤り
探索反射 ― 頸部の側屈
探索反射は口周囲刺激で刺激側へ口・顔を向ける反射。頸部側屈が誘発運動ではない
✗ 2. 誤り
Galant反射 ― 体幹の回旋
脊柱側方の刺激で刺激側へ体幹が側屈する反射。回旋ではない
✓ 3. 正しい
交差性伸展反射 ― 刺激反対側の下肢の伸展
一側下肢刺激で反対側下肢が伸展する。記述が正しい
✓ 4. 正しい
非対称性緊張性頸反射 ― 頸部を回旋させた側の上肢と下肢の伸展
ATNR─頸部を回旋させた側(顔面側)の上肢と下肢の伸展:フェンシング肢位で顔面側が伸展・後頭側が屈曲。正しい
✗ 5. 誤り
対称性緊張性頸反射(頸部伸展) ― 上肢の屈曲と下肢の伸展
STNR(頸部伸展)─上肢の屈曲と下肢の伸展:頸部伸展では上肢が伸展・下肢が屈曲する。記述が逆で誤り
ポイント
  • ATNR=顔面側の上下肢伸展、後頭側屈曲(フェンシング)
  • STNR=頸部伸展で上肢伸展・下肢屈曲/頸部屈曲で逆
  • Galant=刺激側へ体幹側屈、交差性伸展=反対側下肢伸展
比較表
原始反射と誘発される運動
反射誘発運動
ATNR顔面側の上下肢伸展・後頭側屈曲
STNR(頸部伸展)上肢伸展・下肢屈曲
交差性伸展反射刺激反対側の下肢が伸展
Galant反射刺激側へ体幹が側屈
探索反射口周囲刺激で刺激側へ口・顔を向ける
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