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理由で解く 作業療法士

QO57P068 生理学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午後 問68
問題
体温について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 体温調節中枢は延髄にある。
2 末梢血管収縮で熱放散が低下する。
3 ヒトの核心温度は体表で測定できる。
4 甲状腺ホルモンは熱生産を低下させる。
5 乳幼児は成人より体温調節機能が低い。
解答
正解2(末梢血管収縮で熱放散が低下する。)、5(乳幼児は成人より体温調節機能が低い。)
解説

体温調節の要点は、体温調節中枢が視床下部にあること、寒冷時の末梢血管収縮で熱放散が減り体温が保たれること、核心温は直腸・鼓膜などで測ること。生理学的に明確に正しいのは『末梢血管収縮で熱放散が低下する』である。

体温調節中枢は視床下部(延髄ではない)にあり、熱産生と熱放散のバランスを制御する。寒冷時には皮膚の末梢血管が収縮して皮膚血流が減り、体表からの熱放散が低下して核心温が保たれる(選択肢2が正しい)。核心温度(深部体温)は体表では測れず直腸・鼓膜・食道などで測定する。甲状腺ホルモンは代謝を亢進させ熱産生を増加させる(低下ではない)。乳幼児は体温調節機能が未熟で成人より低いため、うつ熱や低体温を起こしやすい。設問は2つ選べだが、提示された選択肢のうち生理学的に明確に正しいのは2であり、残る選択肢はいずれも誤りで、正しい記述に補正すれば選択肢5は『乳幼児は成人より体温調節機能が低い』となる点に注意する。

✗ 1. 誤り
体温調節中枢は延髄にある。
体温調節中枢は視床下部にある
✓ 2. 正しい
末梢血管収縮で熱放散が低下する。
皮膚血流減少により体表からの放熱が減る
✗ 3. 誤り
ヒトの核心温度は体表で測定できる。
核心温(深部体温)は直腸・鼓膜などで測定し体表では測れない
✗ 4. 誤り
甲状腺ホルモンは熱生産を低下させる。
甲状腺ホルモンは代謝を亢進させ熱産生を増加させる
✓ 5. 正しい
乳幼児は成人より体温調節機能が低い。
乳幼児は体温調節機能が未熟で成人より低い
本問は、厚生労働省が「選択肢に誤りがあり、正解が得られないため」として採点対象から除外した問題です。原問のままでは正しい記述が選択肢2の1つしかなく、「2つ選べ」という設問が成立しません。そこで演習として成立させるため、当方で選択肢5を「乳幼児は成人より体温調節機能が高い。」→「乳幼児は成人より体温調節機能が低い。」と1語だけ改変しました(設問文と他の4つの選択肢は原問のままです)。この改変により、正しい記述は選択肢2と選択肢5のちょうど2つとなり、正答が定まります。実際の試験では本問は全受験者が採点除外の扱いとなった点を踏まえて学習してください。
ポイント
  • 体温調節中枢は視床下部
  • 寒冷時の末梢血管収縮で熱放散↓
  • 核心温は直腸・鼓膜で測定
  • 甲状腺ホルモンは熱産生↑、乳幼児は調節未熟
比較表
体温調節の要点
項目正しい内容
調節中枢視床下部
寒冷時の反応末梢血管収縮→熱放散↓
核心温の測定直腸・鼓膜・食道
甲状腺ホルモン熱産生を増加
乳幼児体温調節機能が未熟(低い)
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