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理由で解く 作業療法士

QO56P052 解剖学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問52
問題
脳構造について正しいのはどれか。
選択肢
1 小脳テントは脳底槽にある。
2 脳静脈洞は硬膜下腔の中を通る。
3 大脳鎌はSylvius裂内に位置する。
4 くも膜と軟膜の間がくも膜下腔である。
5 透明中隔は第三脳室と第四脳室の間にある。
解答
正解4(くも膜と軟膜の間がくも膜下腔である。)
解説

くも膜下腔はくも膜と軟膜の間の腔で、脳脊髄液で満たされる。髄膜のヒダ(大脳鎌・小脳テント)や硬膜静脈洞、脳室の位置関係を整理する。

髄膜は外側から硬膜・くも膜・軟膜の3層で、くも膜と軟膜の間の空間がくも膜下腔であり脳脊髄液が循環する。硬膜静脈洞は硬膜の骨膜層と髄膜層の2葉の間に形成される静脈路で、硬膜下腔(本来は間隙のない潜在腔)を走るのではない。大脳鎌は左右大脳半球を隔てる大脳縦裂内のヒダ、小脳テントは大脳(後頭葉)と小脳の間を隔てるヒダである。透明中隔は左右の側脳室前角を隔てる薄い膜で、第三脳室と第四脳室の間を連絡するのは中脳水道である。

✗ 1. 誤り
小脳テントは脳底槽にある。
小脳テントは大脳と小脳の間を仕切る硬膜のヒダであり、脳底槽(脳底部のくも膜下槽)にあるわけではない
✗ 2. 誤り
脳静脈洞は硬膜下腔の中を通る。
硬膜静脈洞は硬膜の2葉間を走る。硬膜下腔は本来間隙のない潜在腔で、そこを通るのではない
✗ 3. 誤り
大脳鎌はSylvius裂内に位置する。
大脳鎌は大脳縦裂内に位置する。Sylvius裂(外側溝)内ではない
✓ 4. 正しい
くも膜と軟膜の間がくも膜下腔である。
くも膜と軟膜の間がくも膜下腔で、脳脊髄液で満たされる
✗ 5. 誤り
透明中隔は第三脳室と第四脳室の間にある。
透明中隔は左右側脳室の間にある。第三・第四脳室を結ぶのは中脳水道である
ポイント
  • 髄膜=硬膜・くも膜・軟膜
  • くも膜下腔=くも膜と軟膜の間、髄液が循環
  • 硬膜静脈洞は硬膜2葉間
  • 大脳鎌=大脳縦裂、小脳テント=大脳と小脳の間
  • 透明中隔=左右側脳室の間
比較表
髄膜のヒダと脳室の連絡路
構造位置・役割
大脳鎌大脳縦裂内(左右半球を隔てる)
小脳テント大脳(後頭葉)と小脳の間
透明中隔左右側脳室の間
室間孔(Monro孔)側脳室↔第三脳室
中脳水道第三脳室↔第四脳室
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