学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO56P033

理由で解く 作業療法士

QO56P033 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問33
問題
仙骨部の褥瘡予防で適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 円座を使用する。
2 除圧動作を指導する。
3 長時間車椅子に座る。
4 保湿クリームを塗布する。
5 フットサポートを通常よりも高くする。
解答
正解2(除圧動作を指導する。)、4(保湿クリームを塗布する。)
解説

褥瘡予防の基本は持続圧の除去(除圧・体位変換)とスキンケア。円座や長時間座位、フットサポート挙上は圧を集中させ逆効果。

褥瘡は骨突出部(仙骨部・坐骨部など)への持続的圧迫による局所虚血で生じる。予防の柱は(1)圧の再分配・除去(定期的な除圧動作・体位変換・体圧分散用具)と、(2)皮膚の脆弱化を防ぐスキンケア(乾燥・浸軟の管理)である。除圧動作の指導は坐骨・仙骨部の圧を間欠的に解放でき有効。保湿クリームは皮膚の乾燥やバリア機能低下を防ぎ、摩擦・ずれによる損傷を減らすため適切である。

✗ 1. 誤り
円座を使用する。
円座は接触部の周囲に圧を集中させ辺縁の血流を阻害するため、現在は褥瘡予防に用いず禁忌に近い
✓ 2. 正しい
除圧動作を指導する。
プッシュアップ等の除圧動作で仙骨・坐骨部の持続圧を間欠的に解放でき有効
✗ 3. 誤り
長時間車椅子に座る。
同一部位への持続圧迫が続き虚血を助長するため褥瘡を促進する
✓ 4. 正しい
保湿クリームを塗布する。
皮膚の乾燥・バリア機能低下を防ぎ摩擦・ずれによる損傷を減らすスキンケアとして適切
✗ 5. 誤り
フットサポートを通常よりも高くする。
足台を高くすると座圧が坐骨・仙骨部に集中し局所圧が上昇するため逆効果
ポイント
  • 褥瘡予防=除圧・体位変換+スキンケア(保湿)
  • 円座・長時間座位・フットサポート挙上は圧集中で逆効果
比較表
褥瘡予防で適切/不適切な対応
対応評価理由
除圧動作(プッシュアップ)適切持続圧を間欠的に解放
保湿によるスキンケア適切皮膚バリア維持・摩擦低減
円座の使用不適切周囲に圧集中し血流阻害
長時間座位不適切持続圧で局所虚血
フットサポート挙上不適切仙骨・坐骨部へ圧集中
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手