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理由で解く 作業療法士

QO56P028 作業療法評価学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問28
問題
FIMの点数とADL評価の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 食事4点 ― 自助具を介助者に装着してもらい自力で摂取する。
2 清拭7点 ― ループ付きタオルを使用して身体を洗う。
3 歩行1点 ― 1人の介助で15mまで歩行ができる。
4 トイレ動作3点 ― 日中は自立しているが夜間は介助者が監視している。
5 更衣(下衣)5点 ― 短下肢装具の装着のみを手伝ってもらう。
解答
正解5(更衣(下衣)5点 ― 短下肢装具の装着のみを手伝ってもらう。)
解説

FIMは7点=完全自立、6点=修正自立、5点=監視・準備。装具の装着だけを手伝ってもらう更衣(下衣)は準備介助にあたり5点である。

FIMの運動項目は7段階で、7点=完全自立、6点=修正自立(自助具や装具を使う・時間がかかる・安全性への配慮が要るが人手は不要)、5点=監視・指示・準備(手を触れる介助はないが見守りや準備が必要)、4点=最小介助(本人が75%以上)、3点=中等度介助(50〜75%)、2点=最大介助(25〜50%)、1点=全介助(25%未満)である。更衣(下衣)で短下肢装具の装着のみを手伝ってもらう例は、更衣そのものは自分で行い装具装着という準備部分だけ人手を借りる状態なので5点が妥当で、選択肢5の組合せが正しい。自助具を介助者に装着してもらって自力で摂取する食事も同じく準備介助であり5点にあたるため、4点(最小介助)とするのは誤り。ループ付きタオルという自助具を使って人手を借りずに身体を洗える清拭は修正自立の6点であり、7点(完全自立)には当たらない。歩行の1点は本人の遂行が25%未満の全介助を指すので、1人の介助で15mまで歩ける状態はこれより高い点数になる。夜間だけ監視を要するトイレ動作は、できていない場面に合わせて監視レベルの5点と判定するため、中等度介助の3点にはならない。

✗ 1. 誤り
食事4点 ― 自助具を介助者に装着してもらい自力で摂取する。
自助具を装着してもらうのは準備介助で5点にあたり、4点とするのは誤り
✗ 2. 誤り
清拭7点 ― ループ付きタオルを使用して身体を洗う。
自助具を使い人手なしで洗身できるなら修正自立の6点で、7点は誤り
✗ 3. 誤り
歩行1点 ― 1人の介助で15mまで歩行ができる。
1点は全介助を指し、介助下で15m歩ける状態には当てはまらない
✗ 4. 誤り
トイレ動作3点 ― 日中は自立しているが夜間は介助者が監視している。
監視を要する夜間に合わせて5点と判定し、中等度介助の3点は誤り
✓ 5. 正しい
更衣(下衣)5点 ― 短下肢装具の装着のみを手伝ってもらう。
装具装着という準備のみ介助を受ける状態で、監視・準備の5点が妥当
ポイント
  • 6点=修正自立(用具使用・時間延長、人の手なし)
  • 5点=監視・指示・準備(手を触れる介助なし)
  • 装着してもらう・見守りが必要=5点
比較表
FIMの採点段階
点数介助レベル
7点完全自立
6点修正自立(用具使用・時間延長)
5点監視・指示・準備
4点最小介助(本人75%以上)
3点中等度介助(本人50〜75%)
2点最大介助(本人25〜50%)
1点全介助(本人25%未満)
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