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理由で解く 作業療法士

QO56A073 運動学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問73
問題
上肢の筋と作用の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 上腕二頭筋 ― 肩関節外旋
2 上腕三頭筋 ― 肩関節内旋
3 腕橈骨筋 ― 前腕回内
4 円回内筋 ― 肘関節伸展
5 上腕筋 ― 前腕回外
解答
正解3(腕橈骨筋 ― 前腕回内)
解説

腕橈骨筋は肘屈曲筋だが、前腕回外位からは中間位まで回内、回内位からは中間位まで回外させ、前腕を中間位に戻す作用をもつ。

腕橈骨筋は上腕骨外側縁から橈骨茎状突起に付き、主作用は肘関節屈曲(前腕中間位で最も効率が良い)である。加えて前腕の回旋では、完全回外位にあるときは前腕を中間位方向へ回内させ、完全回内位にあるときは中間位方向へ回外させる。つまり前腕を中間位へ引き戻す働きがあり、「前腕回内」作用をもつと表現できるため組合せとして正しい。他の選択肢は主作用が一致しない。上腕二頭筋は肘屈曲と前腕回外、上腕三頭筋は肘伸展、円回内筋は前腕回内と肘屈曲補助、上腕筋は純粋な肘屈曲筋である。

✗ 1. 誤り
上腕二頭筋 ― 肩関節外旋
主作用は肘屈曲と前腕回外。肩では屈曲に働くが外旋作用はない
✗ 2. 誤り
上腕三頭筋 ― 肩関節内旋
主作用は肘伸展。長頭は肩関節伸展・内転に働くが内旋ではない
✓ 3. 正しい
腕橈骨筋 ― 前腕回内
肘屈曲筋だが回外位からは前腕を中間位へ回内させる。組合せとして正しい
✗ 4. 誤り
円回内筋 ― 肘関節伸展
作用は前腕回内と肘屈曲補助であり、伸展ではない
✗ 5. 誤り
上腕筋 ― 前腕回外
純粋な肘屈曲筋で前腕回旋作用はない
ポイント
  • 腕橈骨筋=肘屈曲+前腕を中間位へ戻す
  • 上腕二頭筋=肘屈曲+前腕回外
  • 円回内筋=前腕回内
  • 上腕筋=純粋な肘屈曲筋
比較表
上肢主要筋の主作用
主作用
上腕二頭筋肘屈曲・前腕回外・肩屈曲補助
上腕三頭筋肘伸展
腕橈骨筋肘屈曲・前腕を中間位へ回内/回外
円回内筋前腕回内・肘屈曲補助
上腕筋肘屈曲(純粋)
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