
この図の解説
この表はまず左端の色帯に注目する。尾状核・被殻・淡蒼球の3つが「運動調節」の枠でくくられ、前障・扁桃体はその枠の外に別立てされている。ここが図の要点で、大脳基底核はレンズ核と尾状核、前障、扁桃体から構成されるが、実際に運動の調節に働く中心はレンズ核(被殻+淡蒼球)と尾状核だと読み取れる。位置欄を横に追うと、尾状核は側脳室の外側を弧状に沿って走り、被殻とともに線条体をつくる。被殻はレンズ核の外側部、淡蒼球はその内側部で、両者が合わさってレンズ核となる関係が確認できる。淡蒼球の欄には内節(GPi)・外節(GPe)の区別と、GPiが出力部として抑制性出力を視床へ送る点が書かれ、大脳基底核が錐体外路系として筋緊張の調節に働くことと対応している。前障は島皮質深部の薄い灰白質、扁桃体は側頭葉内側で大脳辺縁系に属し情動を担う、という所属の違いも押さえておく。
学習の要点
- 大脳基底核=レンズ核・尾状核・前障・扁桃体の4構成。うち運動調節の主役はレンズ核と尾状核。
- 覚え方のコツ: 「レンズ・尾状・前障・扁桃」の4つを唱え、レンズ核だけ被殻+淡蒼球にさらに分ける二段構えで整理する。
- 関連知識: 尾状核+被殻=線条体、被殻+淡蒼球=レンズ核。淡蒼球(内節GPi)が出力部として抑制性出力を視床へ送る。
- 関連知識: 大脳基底核と黒質はドーパミンで情報を伝達し、黒質・赤核とともに錐体外路系として筋緊張を調節する。
- よくある間違い: 「線条体=尾状核+淡蒼球」は誤り。線条体は尾状核+被殻、淡蒼球は入らない。
- 臨床応用: 淡蒼球や黒質の変性でドーパミン合成が障害されるとパーキンソン病となり、振戦・固縮・無動が現れる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
尾状核と被殻とを合わせて( )と呼ぶ。
答えを見る
答え: 線条体
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。