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理由で解く 作業療法士

QO55P032 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問32
問題
要因と症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 血液粘稠度低下 ― 静脈血栓
2 循環血漿量低下 ― 起立性低血圧
3 最大酸素摂取量増加 ― 運動耐容能の低下
4 血清アルブミン値低下 ― 褥瘡
5 骨への物理的応力増加 ― 骨萎縮
解答
正解2(循環血漿量低下 ― 起立性低血圧)、4(血清アルブミン値低下 ― 褥瘡)
解説

循環血漿量が減ると起立時に脳血流を保てず起立性低血圧、低アルブミン血症は組織浮腫と創傷治癒遅延で褥瘡を招く。

臥床・廃用に伴う病態の因果を問う問題。臥床で循環血漿量が減少すると、起立時に静脈還流と心拍出量が低下し脳灌流圧を保てず起立性低血圧が起こる。血清アルブビン低下(低栄養)は膠質浸透圧低下による浮腫と創傷治癒遅延を招き、褥瘡の危険因子となる。誤りの選択肢は因果の向きが逆であり、血栓は粘稠度『上昇』、骨萎縮は応力『減少(免荷)』で生じる点が要点。

✗ 1. 誤り
血液粘稠度低下 ― 静脈血栓
血栓は脱水などで粘稠度が『上昇』したときに生じる。低下は逆
✓ 2. 正しい
循環血漿量低下 ― 起立性低血圧
血漿量減少で起立時に脳血流を維持できず低血圧を来す
✗ 3. 誤り
最大酸素摂取量増加 ― 運動耐容能の低下
最大酸素摂取量が増えれば耐容能は『向上』する。因果が逆
✓ 4. 正しい
血清アルブミン値低下 ― 褥瘡
低栄養・浮腫・治癒遅延により褥瘡が発生しやすい
✗ 5. 誤り
骨への物理的応力増加 ― 骨萎縮
骨は応力増加で形成が促され、応力『減少(免荷・臥床)』で萎縮する。因果が逆
ポイント
  • 血漿量低下→起立性低血圧
  • 低アルブミン→褥瘡
  • 血栓は粘稠度上昇で発生
  • 骨萎縮は応力減少で発生(Wolffの法則)
比較表
廃用に伴う要因と症状の対応
要因生じる症状
循環血漿量低下起立性低血圧
血清アルブミン低下褥瘡
血液粘稠度上昇静脈血栓
骨への応力減少骨萎縮
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