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理由で解く 作業療法士

QO55P029 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問29
問題
Brunnstrom法ステージの検査において、ステージと可能な随意運動の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 上肢II ― 肘関節90°屈曲位で前腕を回内・回外ができる。
2 上肢III ― 腕を側方水平位に挙上することができる。
3 手指IV ― 手指集団伸展が十分にでき、様々な握りができる。
4 下肢V ― 立位で踵を床につけたまま足関節を背屈することができる。
5 下肢VI ― 立位で股関節伸展位での膝関節屈曲ができる。
解答
正解4(下肢V ― 立位で踵を床につけたまま足関節を背屈することができる。)
解説

下肢ステージVは立位・膝伸展位で踵を床につけたまま足関節を背屈できる(分離運動の出現)ため正しい。

Brunnstrom回復ステージは、弛緩(I)→連合反応(II)→共同運動の随意化(III)→共同運動から離脱し部分的分離運動(IV)→分離運動が進む(V)→協調的でほぼ正常(VI)へと進む。下肢Vでは立位で膝を伸ばしたまま踵を床につけて足関節を背屈するといった、共同運動から分離した運動が可能となり選択肢4が正しい。ステージIIはまだ随意運動がわずかで前腕回内外の随意運動はできず、上肢IIIの側方水平挙上や手指IVの十分な集団伸展はより上位ステージの能力にあたり過大評価。下肢の立位・股伸展位での膝屈曲(分離)はステージVの課題で、VIとする選択肢5は誤り。

✗ 1. 誤り
上肢II ― 肘関節90°屈曲位で前腕を回内・回外ができる。
IIは随意運動わずかで回内外はできない(より上位)
✗ 2. 誤り
上肢III ― 腕を側方水平位に挙上することができる。
III は共同運動段階で水平挙上はIV〜V相当
✗ 3. 誤り
手指IV ― 手指集団伸展が十分にでき、様々な握りができる。
十分な集団伸展はV〜VI相当
✓ 4. 正しい
下肢V ― 立位で踵を床につけたまま足関節を背屈することができる。
膝伸展位での足背屈という分離運動でVとして正しい
✗ 5. 誤り
下肢VI ― 立位で股関節伸展位での膝関節屈曲ができる。
股伸展位での分離膝屈曲はステージVの課題
ポイント
  • V=分離運動が進む段階
  • 立位・膝伸展位で足背屈はステージV
  • 股伸展位での膝屈曲(分離)もステージV
比較表
Brunnstrom下肢ステージの代表課題
ステージ代表的随意運動
IV座位で足を後方へ滑らせ膝90°以上屈曲/座位で踵つけ足背屈
V立位・股伸展位で膝屈曲/立位・膝伸展位で足背屈
VI各関節の分離運動が協調的にほぼ正常
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