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理由で解く 作業療法士

QO55P005 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問5
問題
69歳の男性。慢性心不全。心肺運動負荷試験の結果を受け、主治医から3METsまでの運動制限の指示があった。選択する活動で適切なのはどれか。
選択肢
1 屋内の掃除
2 家具の運搬
3 ペンキ塗り
4 階段を上がる
5 歩行107m/分
解答
正解1(屋内の掃除)
解説

3METs制限では概ね3METs以下の軽作業を選ぶ。屋内の軽い掃除(約2〜3METs)が適切で、他の選択肢は3METsを超える。

METs(代謝当量)は安静座位を1とした活動強度の指標で、運動制限は許容METs以下の活動を選ぶことが原則である。本例は3METsまでの制限があるため、活動の推定強度を比較する。屋内の軽い掃除は約2〜3METsで制限内に収まり適切。一方、家具の運搬(約6METs前後)、ペンキ塗り(約4.5METs)、階段を上がる(約4〜8METs)、速歩に相当する歩行107m/分(約6.4km/時、約4〜5METs)はいずれも3METsを超えるため不適切である。心不全では過負荷が心負担・症状増悪を招くため、自覚症状(息切れ・胸部症状)やBorg指数も併せてモニタリングしながら安全域の活動を選択する。

✓ 1. 正しい
屋内の掃除
軽い掃除は約2〜3METsで3METs制限内に収まり適切
✗ 2. 誤り
家具の運搬
重量物運搬で約6METs前後と高強度、制限を超える
✗ 3. 誤り
ペンキ塗り
約4.5METsで3METsを超え不適切
✗ 4. 誤り
階段を上がる
昇段は約4〜8METsと高負荷で制限を超える
✗ 5. 誤り
歩行107m/分
約6.4km/時の速歩に相当し約4〜5METsで制限を超える
ポイント
  • 3METs制限では概ね3METs以下の軽作業を選ぶ
  • 屋内の軽い掃除は約2〜3METs
  • 運搬・昇段・速歩・ペンキ塗りは3METsを超える
  • 自覚症状・Borg指数を併せてリスク管理
比較表
生活活動のおおよそのMETs
活動おおよそのMETs
屋内の軽い掃除約2〜3
ペンキ塗り約4.5
歩行107m/分(速歩)約4〜5
階段を上がる約4〜8
家具の運搬約6前後
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