学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO55A012
理由で解く 作業療法士

重度認知症・高齢者の足部多発潰瘍では、低栄養が創傷治癒を妨げる背景因子となるため、まず摂食(栄養)状況を確認する。
写真は、足背から外果部・足の外側縁・足趾にかけて円形の潰瘍が多発し、中心に黄色の壊死・滲出物、周囲に発赤を伴う状態を示す。足部皮膚は乾燥・落屑し、敷いたガーゼには滲出液のしみが多数付着している。重度認知症の高齢者では自力での食事摂取が困難となり低栄養に陥りやすく、低栄養は皮膚の脆弱化と創傷治癒遅延を招いて、このような多発潰瘍の背景・増悪因子となる。したがって訪問作業療法士としてまず摂食状況(栄養状態)を確認することが適切である。入浴(清潔保持)は創部管理上むしろ有用で禁止すべきでなく、潰瘍のある足への装具装着(選択肢3)やドーナツ型クッション(選択肢5)は圧迫で創部を悪化させるため不適切、関節可動域訓練(選択肢4)も禁忌ではない。
| 対応 | 適否と理由 |
|---|---|
| 栄養状態の確認 | 適:低栄養が皮膚脆弱・褥瘡の根本要因 |
| ドーナツ型クッション | 不適:周囲圧迫で血流障害 |
| 関節可動域訓練 | 適:拘縮・廃用予防に必要 |
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