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理由で解く 作業療法士

QO54P060 解剖学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午後 問60
問題
頸動脈洞反射で正しいのはどれか。
選択肢
1 血圧が上昇する。
2 心拍数が増加する。
3 求心路は舌下神経を介する。
4 遠心路は迷走神経を介する。
5 血中酸素濃度の上昇によって生じる。
解答
正解4(遠心路は迷走神経を介する。)
解説

頸動脈洞反射は圧受容器反射。求心路は舌咽神経(Hering神経)、遠心路は迷走神経を介し、血圧上昇時に徐脈・血圧低下を起こす。

頸動脈洞には血圧を感知する圧受容器があり、血圧上昇で伸展が刺激されると、求心路である舌咽神経(Hering神経)を介して延髄の心血管中枢に情報が伝わる。反射として遠心路の迷走神経(副交感)が心臓に作用し、心拍数低下・心収縮力低下と、交感神経抑制による血管拡張を生じて血圧を下げる(負のフィードバック)。したがって遠心路が迷走神経を介するとする記述が正しい。血圧上昇や心拍数増加は反射の『結果』とは逆であり、求心路は舌下神経ではなく舌咽神経、また血中酸素濃度は化学受容器(頸動脈小体)が感知する別系である。

✗ 1. 誤り
血圧が上昇する。
血圧上昇に対して反射が作動し血圧を『低下』させる方向に働くため誤り
✗ 2. 誤り
心拍数が増加する。
迷走神経を介して心拍数を『減少』させる(徐脈)ため誤り
✗ 3. 誤り
求心路は舌下神経を介する。
求心路は舌咽神経(Hering神経)であり舌下神経ではない
✓ 4. 正しい
遠心路は迷走神経を介する。
遠心路は迷走神経(副交感)を介して心臓を抑制し正しい
✗ 5. 誤り
血中酸素濃度の上昇によって生じる。
酸素・CO2・pHは化学受容器(頸動脈小体)が感知する系で、頸動脈洞の圧受容器反射とは別
ポイント
  • 頸動脈洞=圧受容器(血圧感知)
  • 求心路=舌咽神経(Hering神経)
  • 遠心路=迷走神経(副交感)
  • 頸動脈小体=化学受容器(O2・CO2・pH)と区別
比較表
頸動脈の受容器
受容器感知内容求心神経
頸動脈洞(圧受容器)血圧(血管壁の伸展)舌咽神経
頸動脈小体(化学受容器)動脈血O2・CO2・pH舌咽神経
大動脈弓(圧受容器)血圧迷走神経
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