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理由で解く 作業療法士

QO54A096 臨床医学大要

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問96
問題
うつ病に起こりやすい思考障害はどれか。
選択肢
1 迂遠
2 観念奔逸
3 思考制止
4 思考途絶
5 滅裂思考
解答
正解3(思考制止)
解説

うつ病では思考の進行が遅くなる『思考制止(思考抑制)』が特徴的。観念奔逸は躁病、思考途絶・滅裂思考は統合失調症、迂遠はてんかんや認知症でみられる。

思考障害は思考の『流れ(進行)』の障害と『内容』の障害に分けられる。うつ病では精神運動制止に伴い思考の速度・量が低下する思考制止(思考抑制)がみられ、考えが浮かばない・進まないと訴える。対照的に躁病では思考が次々と飛躍する観念奔逸を呈する。思考途絶(思考が突然中断)や連想弛緩による滅裂思考は統合失調症に、思考が回りくどく核心になかなか至らない迂遠はてんかん性性格変化や認知症でみられる。したがってうつ病に起こりやすいのは思考制止である。

✗ 1. 誤り
迂遠
回りくどく核心に至らない。てんかん・認知症でみられる
✗ 2. 誤り
観念奔逸
思考が飛躍し次々と移る。躁病に特徴的
✓ 3. 正しい
思考制止
思考の進行が遅く量が減る。うつ病に特徴的
✗ 4. 誤り
思考途絶
思考が突然中断する。統合失調症でみられる
✗ 5. 誤り
滅裂思考
連想弛緩でまとまりを欠く。統合失調症でみられる
ポイント
  • うつ病=思考制止(思考抑制)
  • 躁病=観念奔逸
  • 統合失調症=思考途絶・滅裂思考
比較表
思考(流れ)の障害と疾患
思考障害特徴代表疾患
思考制止遅く進まないうつ病
観念奔逸飛躍・多弁躁病
思考途絶突然中断統合失調症
滅裂思考連想弛緩統合失調症
迂遠回りくどいてんかん・認知症
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