学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO54A090

理由で解く 作業療法士

QO54A090 臨床医学大要

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問90
問題
Parkinson病でみられないのはどれか。
選択肢
1 便秘
2 運動失調
3 動作緩慢
4 静止時振戦
5 レム睡眠行動障害
解答
正解2(運動失調)
解説

Parkinson病は黒質ドパミン神経の変性による疾患で、無動・固縮・静止時振戦・姿勢反射障害の運動症状に加え、便秘やレム睡眠行動障害などの非運動症状を伴う。運動失調は小脳や後索の障害で生じる別系統の症状で、Parkinson病ではみられない。

Parkinson病では中脳黒質のドパミン産生ニューロンが変性し、基底核―大脳皮質回路の調節障害から動作緩慢(寡動)、筋固縮、4〜6Hzの静止時振戦、姿勢反射障害が生じる。自律神経障害による便秘やレム睡眠行動障害(RBD)は前駆・随伴症状として高頻度にみられる。一方、運動失調は小脳半球や脊髄後索・前庭系の障害による協調運動障害であり、企図振戦や測定障害を特徴とする点でParkinson病の症候とは機序が異なり、みられない。

✗ 1. 正しい
便秘
自律神経障害による代表的な非運動症状で高頻度にみられる(みられる)
✓ 2. 誤り
運動失調
小脳・後索障害による協調運動障害で、Parkinson病ではみられない(正=みられない)
✗ 3. 正しい
動作緩慢
無動・寡動として基底核障害から生じる中核症状(みられる)
✗ 4. 正しい
静止時振戦
安静時に出現する4〜6Hzの振戦でParkinson病に特徴的(みられる)
✗ 5. 正しい
レム睡眠行動障害
夢内容に伴う行動化がみられる前駆・随伴症状(みられる)
ポイント
  • Parkinson病の4大症状=無動・固縮・静止時振戦・姿勢反射障害
  • 便秘・RBDは非運動症状として合併
  • 運動失調は小脳症状でParkinson病では出ない
比較表
Parkinson病の症状と鑑別
症状分類/機序
動作緩慢・固縮・静止時振戦運動症状(基底核障害)
便秘・起立性低血圧自律神経症状(非運動)
レム睡眠行動障害睡眠障害(非運動・前駆)
運動失調小脳症状(Parkinson病では非典型)
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