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理由で解く 作業療法士

QO54A064 生理学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問64
問題
交感神経の機能で正しいのはどれか。
選択肢
1 膵液分泌を促進する。
2 心収縮力を減少させる。
3 直腸平滑筋を収縮させる。
4 水晶体の厚さを減少させる。
5 肝臓でのグリコーゲン合成を促進する。
解答
正解4(水晶体の厚さを減少させる。)
解説

交感神経は毛様体筋を弛緩させ水晶体を薄くする(遠方視)。全身は「闘争・逃走」に向けて調節される。

交感神経は身体活動・緊張時に優位となり、心機能亢進・気道拡張・散瞳・血糖上昇・消化抑制などを起こす。眼では毛様体筋を弛緩させ、これによりチン小帯(毛様体小帯)が緊張して水晶体が引き伸ばされ薄くなる(遠くを見る状態)ため4が正しい。心収縮力は増強、消化液分泌や消化管運動は抑制、肝ではグリコーゲン分解が促進され血糖が上昇する。

✗ 1. 誤り
膵液分泌を促進する。
副交感神経(迷走神経)が促進し、交感神経は抑制する
✗ 2. 誤り
心収縮力を減少させる。
交感神経は心拍数・心収縮力を増加させる。減少は副交感神経
✗ 3. 誤り
直腸平滑筋を収縮させる。
交感神経は消化管運動を抑制(弛緩)し排便を抑える。収縮させるのは副交感神経
✓ 4. 正しい
水晶体の厚さを減少させる。
交感神経が毛様体筋を弛緩→チン小帯緊張→水晶体が薄くなる(遠方視)。正しい
✗ 5. 誤り
肝臓でのグリコーゲン合成を促進する。
交感神経はグリコーゲン分解を促進し血糖を上げる。合成促進ではない
ポイント
  • 交感神経=闘争・逃走反応(心機能亢進・血糖上昇・消化抑制)
  • 毛様体筋弛緩→水晶体は薄くなる(遠方視)
  • 肝ではグリコーゲン分解を促進
比較表
交感神経と副交感神経の作用
器官交感神経副交感神経
心臓心拍数・収縮力↑心拍数↓
水晶体(毛様体筋)弛緩→水晶体薄く(遠方視)収縮→水晶体厚く(近方視)
消化管・膵運動・分泌↓運動・分泌↑
肝臓グリコーゲン分解↑(血糖↑)
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