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理由で解く 作業療法士

QO53P084 リハビリテーション医学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問84
問題
廃用症候群によって低下しないのはどれか。
選択肢
1 筋力
2 肺活量
3 心拍数
4 身体活動性
5 胃腸管運動
解答
正解3(心拍数)
解説

廃用(長期臥床・不動)では多くの機能が低下するが、安静時心拍数は低下せず、むしろ増加(頻脈化)する。

廃用症候群では、筋萎縮による筋力低下、呼吸筋・胸郭可動性の低下による肺活量減少、活動量そのものの低下、自律神経・腸管の運動低下(便秘)などが生じる。一方、心血管系では循環血液量減少や自律神経調整の変化により、1回拍出量が低下し、安静時心拍数はむしろ増加する(頻脈傾向)。運動時の心拍数増加も過大となり心予備能は低下する。したがって「低下しない」のは心拍数である。

✗ 1. 正しい
筋力
不動により筋萎縮が進み低下する(低下する)
✗ 2. 正しい
肺活量
呼吸筋力・胸郭コンプライアンス低下で減少する(低下する)
✓ 3. 誤り
心拍数
安静時心拍数はむしろ増加し、低下しない(正=低下しない)
✗ 4. 正しい
身体活動性
活動量そのものが減少する(低下する)
✗ 5. 正しい
胃腸管運動
腸蠕動が低下し便秘を生じやすい(低下する)
ポイント
  • 廃用で安静時心拍数は増加(頻脈化)
  • 筋力・肺活量・腸蠕動は低下
  • 1回拍出量低下を心拍数増加で代償
比較表
廃用症候群による主な機能変化
変化
筋骨格系筋萎縮・筋力低下、骨萎縮、拘縮
呼吸系肺活量低下、換気効率低下
循環系起立性低血圧、安静時心拍数増加、心予備能低下
消化器系腸蠕動低下・便秘、食欲低下
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