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理由で解く 作業療法士

QO53A074 運動学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問74
問題
正常歩行について正しいのはどれか。
選択肢
1 肩関節は同側の踵接地時に最大屈曲位となる。
2 膝関節は踵接地直後に伸展する。
3 骨盤は水平面において回旋運動をする。
4 骨盤は前額面において水平に保たれる。
5 骨盤は遊脚側へ側方移動する。
解答
正解3(骨盤は水平面において回旋運動をする。)
解説

歩行時、骨盤は歩幅を確保するため水平面で前後回旋する(Ransの決定因子の一つ)。肩は反対側踵接地で最大屈曲、膝は踵接地直後に軽度屈曲、骨盤は立脚側へ側方移動する。

歩行では上肢は下肢と逆位相に振れ、同側下肢が後方(反対側の踵接地時)にあるとき肩関節は最大屈曲する。膝関節は初期接地(踵接地)直後にダブルニーアクションで軽度屈曲し衝撃を吸収する。骨盤は歩幅を伸ばすため水平面で約4度ずつ前後に回旋し、これは歩行の効率を高める運動学的決定因子の一つである。前額面では立脚側下肢に荷重が乗るため骨盤は立脚側へ側方移動し、遊脚側は下制(トレンデレンブルグ様の逆)する。したがって水平面での回旋を述べた選択肢3が正しい。

✗ 1. 誤り
肩関節は同側の踵接地時に最大屈曲位となる。
肩関節は同側でなく反対側の踵接地時(同側下肢が後方伸展位)に最大屈曲する
✗ 2. 誤り
膝関節は踵接地直後に伸展する。
膝関節は踵接地直後に伸展でなく軽度屈曲して衝撃を吸収する
✓ 3. 正しい
骨盤は水平面において回旋運動をする。
骨盤は水平面で前後に回旋し歩幅の確保に寄与する
✗ 4. 誤り
骨盤は前額面において水平に保たれる。
骨盤は前額面で立脚側へ傾斜(遊脚側が下制)し水平には保たれない
✗ 5. 誤り
骨盤は遊脚側へ側方移動する。
骨盤は遊脚側でなく荷重のかかる立脚側へ側方移動する
ポイント
  • 骨盤は水平面で前後回旋
  • 膝は踵接地直後に軽度屈曲(ダブルニーアクション)
  • 骨盤は立脚側へ側方移動
  • 上肢は下肢と逆位相
比較表
正常歩行での骨盤運動(3平面)
運動面骨盤の動き
水平面前後回旋(歩幅の確保)
前額面立脚側傾斜・遊脚側下制
矢状面/左右立脚側への側方移動
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