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理由で解く 作業療法士

QO53A027 作業療法評価学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問27
問題
痛みの評価について正しいのはどれか。
選択肢
1 VASで痛みの強さを評価する。
2 フェイス・スケールで痛みの部位を評価する。
3 Abbey pain scaleは質問紙による評価である。
4 NRS〈numerical rating scale〉で痛みの性状を評価する。
5 STAS-J〈Japanese version of the support team assessment schedule〉で痛みの経過を評価する。
解答
正解1(VASで痛みの強さを評価する。)
解説

VAS(視覚的アナログ尺度)は10cmの直線上で痛みの強さ(強度)を評価する代表的尺度。NRSやフェイス・スケールも痛みの強度を測る。

VAS(Visual Analogue Scale)は『痛みなし〜想像できる最大の痛み』を両端とする10cmの直線上に患者が印を付け、痛みの強度を定量化する。NRSは0〜10の数値で、フェイス・スケールは表情の絵で、いずれも痛みの強さ(強度)を評価するもので、部位や性状を測るものではない。Abbey pain scaleは自己申告困難な認知症高齢者を対象に、発声・表情・身体言語などを観察して痛みを推定する行動観察式であり質問紙ではない。STAS-Jは緩和ケア領域で痛みを含む複数症状や不安・家族・コミュニケーション等を多面的に評価する尺度である。

✓ 1. 正しい
VASで痛みの強さを評価する。
VASは10cmの直線を用いて痛みの強さ(強度)を評価する代表的尺度である
✗ 2. 誤り
フェイス・スケールで痛みの部位を評価する。
フェイス・スケールは表情の絵で痛みの強さを評価するもので、部位の評価ではない
✗ 3. 誤り
Abbey pain scaleは質問紙による評価である。
Abbey pain scaleは認知症高齢者の行動・表情を観察して痛みを推定する観察式であり、質問紙ではない
✗ 4. 誤り
NRS〈numerical rating scale〉で痛みの性状を評価する。
NRSは0〜10の数値で痛みの強さを評価するもので、性状の評価ではない
✗ 5. 誤り
STAS-J〈Japanese version of the support team assessment schedule〉で痛みの経過を評価する。
STAS-Jは緩和ケアで症状や心理社会面を多面的に評価する尺度で、痛みの経過に限定した尺度ではない
ポイント
  • VAS・NRS・フェイス・スケール=痛みの強度を評価
  • Abbey pain scale=認知症者の疼痛を行動観察で評価(観察式)
  • STAS-J=緩和ケアの多面的評価尺度
比較表
痛みの評価尺度
尺度特徴
VAS10cm直線で痛みの強度を評価
NRS0〜10の数値で強度を評価
フェイス・スケール表情の絵で強度を評価
Abbey pain scale認知症者の疼痛を行動観察で評価
STAS-J緩和ケアの多面的評価尺度
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