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理由で解く 作業療法士

QO52P043 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問43
問題
Alzheimer型認知症患者の自尊心の回復を目指した作業療法の目標で優先すべきなのはどれか。
選択肢
1 成功体験
2 見当識の改善
3 遂行機能の改善
4 空間認知力の改善
5 短期記憶力の向上
解答
正解1(成功体験)
解説

Alzheimer型認知症では低下した認知機能そのものの回復は困難であり、残存能力を生かした成功体験によって自尊心・自己効力感を高めることを優先する。

Alzheimer型認知症は進行性で、記憶・見当識・遂行機能・視空間認知などの認知機能は訓練で本質的に回復させることが難しい。これらの改善を目標に据えると失敗体験を重ねて自尊心をさらに損なう恐れがある。自尊心の回復を目指す場合は、残存する能力や慣れ親しんだ作業(回想法、なじみの家事・手工芸など)を用い、達成可能な課題で成功体験を積み重ねて自己効力感と有能感を高めることを優先する。誤りを指摘せず肯定的に関わるエラーレス・ラーニングの視点も重要。

✓ 1. 正しい
成功体験
残存能力を生かし自尊心・自己効力感を高める
✗ 2. 誤り
見当識の改善
進行性で本質的改善は困難、失敗体験を招きうる
✗ 3. 誤り
遂行機能の改善
認知機能の回復は難しく優先目標に不適
✗ 4. 誤り
空間認知力の改善
改善困難で自尊心回復の直接目標にならない
✗ 5. 誤り
短期記憶力の向上
Alzheimer型では最も改善が難しい領域
ポイント
  • Alzheimer型は進行性で認知機能の回復は困難
  • 残存能力を生かした成功体験で自尊心を回復
  • 失敗を避けるエラーレス・ラーニング、肯定的関わり
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