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理由で解く 作業療法士

QO52A096 臨床医学大要

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問96
問題
双極性障害と比較した場合のうつ病の特徴はどれか。
選択肢
1 有病率が低い。
2 平均初発年齢が低い。
3 有病率の男女差が小さい。
4 一卵性双生児の罹患一致率が低い。
5 状況要因が誘因となって発症することが少ない。
解答
正解4(一卵性双生児の罹患一致率が低い。)
解説

双極性障害は遺伝負因が強く一卵性双生児の一致率が高い。うつ病(単極性)は相対的に遺伝規定性が弱く一致率が低い。

双極性障害は気分障害の中でも遺伝的規定性が強く、一卵性双生児の罹患一致率が高いことが知られる。これに比べ単極性うつ病は遺伝的一致率が相対的に低く、環境・状況要因の関与が大きい。うつ病は双極性障害より有病率が高く、女性に多い(男女差が大きい)、初発年齢はうつ病の方が高い傾向があり、心理社会的ストレスなど状況要因が誘因となりやすい。したがって『一卵性双生児の一致率が低い』が双極性障害と比べたうつ病の特徴である。

✗ 1. 誤り
有病率が低い。
うつ病は双極性障害より有病率が高い
✗ 2. 誤り
平均初発年齢が低い。
双極性障害の方が初発が若く、うつ病はより高年齢での発症が多い
✗ 3. 誤り
有病率の男女差が小さい。
うつ病は女性に多く男女差が大きい。双極性障害は男女差が小さい
✓ 4. 正しい
一卵性双生児の罹患一致率が低い。
双極性障害より遺伝規定性が弱く一致率は低い
✗ 5. 誤り
状況要因が誘因となって発症することが少ない。
うつ病はむしろ状況・心理社会的要因が誘因になりやすい
ポイント
  • 双極性障害=遺伝負因強・双生児一致率高
  • うつ病=有病率高・女性に多い・状況要因関与大
  • 初発年齢は双極性の方が若い
比較表
うつ病と双極性障害の比較
項目うつ病(単極性)双極性障害
有病率高い低い
男女差大(女性に多い)
初発年齢比較的高い若い
双生児一致率低い高い
状況要因の関与大きい相対的に小
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