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理由で解く 作業療法士

QO52A077 解剖学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問77
問題
頭部MRIのT1強調冠状断像を図に示す。矢印の部位はどれか。
図
選択肢
1 前頭弁蓋
2 帯状回
3 尾状核
4 海馬
5
解答
正解4(海馬)
解説

冠状断MRIで内側側頭葉・側脳室側頭角底部の湾曲構造を指す矢印は海馬を示す。

T1強調の頭部MRI冠状断像で、オレンジ色の矢印が画像下方から被検者左側の内側側頭葉を指している。矢印の先端が到達している部位は、側頭葉内側で側脳室側頭角の底部・内側壁を形成する湾曲した灰白質であり、これは海馬の位置に一致する。海馬は内側側頭葉に位置し、記憶(特に近時記憶・エピソード記憶の形成)に重要な役割を担う。前頭弁蓋・島は外側のシルビウス裂周囲、帯状回は脳梁上方の正中傍、尾状核は側脳室外側壁でいずれも矢印の位置と異なるため、正答は海馬である。

✗ 1. 誤り
前頭弁蓋
シルビウス裂上縁で島を覆う外側前頭葉皮質。矢印の指す内側側頭葉とは位置が異なる
✗ 2. 誤り
帯状回
脳梁上方・正中傍に走る回で、本像では上方正中付近にあたる。下方から指す矢印の部位ではない
✗ 3. 誤り
尾状核
側脳室外側壁を構成する基底核で、より上方・外側に位置する。矢印の指す側頭葉内側ではない
✓ 4. 正しい
海馬
内側側頭葉で側脳室側頭角の底部・内側壁をなす湾曲構造。矢印の先端が到達する部位に一致する
✗ 5. 誤り
シルビウス裂の奥に埋もれた外側皮質。矢印の指す内側側頭葉とは位置が異なる
ポイント
  • 海馬=側頭葉内側・側脳室下角に沿う弯曲灰白質
  • 記憶に関与する辺縁系の中核、アルツハイマー病で早期萎縮
  • 島・弁蓋は外側溝周囲、帯状回は脳梁直上
比較表
冠状断でのおもな灰白質構造の位置
構造位置
海馬側頭葉内側・側脳室下角
帯状回脳梁の直上(内側面)
尾状核側脳室に沿う基底核
外側溝(シルビウス裂)の深部
前頭弁蓋外側溝を覆う前頭葉下部
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