学習トップ / 理由で解く 臨床医学総論 / 臨床医学総論 第4章 ▸ F. リンパ節 / Q19A059
理由で解く 臨床医学総論
悪性腫瘍がリンパ節に転移すると、腫瘍細胞が増えて周囲の組織へ浸潤するため、触ると硬く、表面は不整で、進行すると指で押しても動きにくくなる。したがって「可動性に乏しい」が正しい。
癌腫はリンパ管を通って所属リンパ節へ広がる(リンパ行性転移)。悪性腫瘍は周囲の正常組織のすきまに入り込む浸潤性発育をし、境界が不明瞭で破壊性が強いので、転移したリンパ節は、進行すると被膜を越えて周りの脂肪組織や筋膜と癒着し、固定されやすい。一方、感染などで腫れた炎症性のリンパ節は炎症の五大徴候(発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害)を反映して熱感と圧痛を伴い、表面は平滑で可動性は保たれる。触診では「硬い・表面不整・動かない・痛くない」の4点がそろうかどうかで、この2つを見分ける。無痛だからこそ気づかれにくいことも押さえておきたい。
| 触診所見 | 悪性腫瘍のリンパ節転移 | 炎症性(反応性)リンパ節腫脹 |
|---|---|---|
| 硬さ | 硬い(石のよう) | 弾性軟〜弾性硬 |
| 表面 | 不整・凹凸 | 平滑(整) |
| 可動性 | 乏しい(周囲に癒着・固定) | 保たれる(よく動く) |
| 圧痛 | ないことが多い | あり |
| 熱感 | 伴わない | 伴う |
| 背景 | 浸潤性発育・転移 | 感染などによる炎症(五大徴候) |
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