学習トップ / 理由で解く 臨床医学総論 / 医療概論・衛生学・関係法規 第1章 ▸ 10. 医療倫理:施術者としての倫理 / Q19A002

理由で解く 臨床医学総論

Q19A002 医療概論

出典:あマ指 第19回(2011) 問題2
問題
施術者の倫理で正しいのはどれか。
選択肢
1 患者の家族の要求優先
2 施術者本位の施療
3 患者の苦痛への共感
4 施術者の利益優先
解答
正解3(患者の苦痛への共感)
解説

施術者と患者の望ましい関係は、信頼・共感・協力にもとづくものである。患者の苦痛への共感が正しい。

共感とは、患者の訴える痛みやつらさを、その人の立場から受け止めようとする態度をいう。共感があってはじめて患者は症状や生活の事情を語りやすくなり、評価に必要な情報が集まる。これに対し、家族の要求を患者本人より優先すること、施術者本位の施療、施術者の利益優先は、いずれも患者を主体に置かない態度で不適切とされる。とくに家族の要求は善意から出ることが多いが、決めるのはあくまで患者本人であり、家族の意向は本人の意思を確かめる手がかりとして扱う。

✗ 1. 誤り
患者の家族の要求優先
決めるのは患者本人である。家族の要求をそのまま優先することは、患者の自己決定権を損なうため適切ではない。
✗ 2. 誤り
施術者本位の施療
患者の状態や希望より施術者の考え・都合を優先する態度であり、不適切とされる典型である。
✓ 3. 正しい
患者の苦痛への共感
患者の苦痛を受け止める共感は、信頼と協力にもとづく関係の土台であり、施術者の倫理として適切である。共感があってはじめて患者は症状や生活の事情を語りやすくなる。
✗ 4. 誤り
施術者の利益優先
施術者の利益を患者の利益より上に置く態度で、施術者本位の施療と同じ問題を含み不適切である。
ポイント
  • 望ましい施術者と患者の関係=信頼・共感・協力。従属の関係は望ましくない。
  • 共感は、患者が症状や生活の事情を語りやすくする土台になる。
  • 家族の要求も、患者本人の意思を確かめる手がかりとして扱う。決めるのは本人。
  • 施術者本位・利益優先は不適切とされる典型。
  • 重要用語: 共感, 信頼関係, 施術者本位, 利益優先 を正確に理解しておくこと。
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