学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ J. 浮腫 / Q0622

理由で解く 臨床医学総論

Q0622 おもな症状の診察法

出典:あマ指 第25回(2017) 問題50
問題
心臓性浮腫の初期の特徴として適切なのはどれか。
選択肢
1 顔面、特に上眼瞼に出現する。
2 全身性に高度の浮腫をきたす。
3 発熱、熱感、疼痛を伴う。
4 下肢に出現する傾向にある。
解答
正解4(下肢に出現する傾向にある。)
解説
✗ 1. 誤り
顔面、特に上眼瞼に出現する。
顔面や上眼瞼に出現する浮腫は腎性浮腫の特徴であり、心臓性浮腫は下肢から初発する。
✗ 2. 誤り
全身性に高度の浮腫をきたす。
全身性に高度の浮腫をきたすのはネフローゼ症候群などであり、心臓性浮腫の初期の特徴ではない。
✗ 3. 誤り
発熱、熱感、疼痛を伴う。
発熱・熱感・疼痛を伴う浮腫は炎症性浮腫の特徴であり、心臓性浮腫の特徴ではない。
✓ 4. 正解
下肢に出現する傾向にある。
✓ 正しい。 心臓性浮腫は右心不全による静脈圧上昇で生じ、初期には重力の影響を受けやすい下肢に出現する。夕方に増強し朝方に軽減するのが特徴である。顔面や上眼瞼に出現するのは腎性浮腫、全身性に高度の浮腫はネフローゼ症候群の進行期、発熱・疼痛を伴うのは炎症性浮腫の特徴である。
ポイント
  • 心臓性浮腫は右心不全で下肢に初発し、夕方に増強する(圧痕性浮腫)。
  • 心臓性浮腫は右心不全による静脈圧上昇で生じ、初期には重力の影響を受けやすい下肢に出現する。
  • 夕方に増強し朝方に軽減するのが特徴である。
  • 重要用語: 夕方に増強する、圧痕性浮腫 を正確に理解しておくこと。
比較表
鑑別項目 心性浮腫 腎性浮腫 肝性浮腫
原因 うっ血性心不全 糸球体腎炎・ネフローゼ 肝硬変
機序 静脈圧上昇 Na・水貯留 / 低Alb 低Alb・門脈圧亢進
好発部位 下肢(重力依存性) 顔面・眼瞼 腹水が先行
日内変動 夕方増強・朝軽減 朝に著明 一定
圧痕 あり あり あり
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題50|心臓性浮腫の初期の特徴として適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題50|心臓性浮腫の初期の特徴として適切なのはどれか。
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