学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ H. 排尿障害・乏尿・無尿・多尿(頻尿含む) / Q0596

理由で解く 臨床医学総論

Q0596 おもな症状の診察法

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題59
問題
乏尿をきたす疾患はどれか。
選択肢
1 脂質異常症
2 尿崩症
3 心不全
4 高カルシウム血症
解答
正解3(心不全)
解説
✗ 1. 誤り
脂質異常症
脂質異常症は血中脂質(コレステロール・中性脂肪)の異常であり、尿量には直接影響しない。
✗ 2. 誤り
尿崩症
尿崩症はADH不足で水の再吸収が低下し多尿をきたす疾患であり、乏尿ではない。
✓ 3. 正解
心不全
✓ 正しい。 乏尿は1日尿量が400mL以下の状態である。心不全では心拍出量の低下により腎血流が減少し、糸球体濾過量が低下するため乏尿をきたす(腎前性乏尿)。脂質異常症は血中脂質の異常で尿量には影響せず、尿崩症はADH不足で多尿、高カルシウム血症もADHの作用を阻害して多尿をきたす。
✗ 4. 誤り
高カルシウム血症
高カルシウム血症はADHの腎での作用を阻害して多尿をきたし、乏尿ではない。
ポイント
  • 心不全は心拍出量低下による腎血流減少で腎前性乏尿をきたす。
  • 乏尿は1日尿量が400mL以下の状態である。
  • 心不全では心拍出量の低下により腎血流が減少し、糸球体濾過量が低下するため乏尿をきたす(腎前性乏尿)。
  • 重要用語: 乏尿をきたす疾患はどれか を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 病態 症状 代表的原因
尿排出障害 排尿困難 尿が出にくい・時間がかかる 前立腺肥大・尿道狭窄
残尿 膀胱内の尿を完全に排出できない 神経因性膀胱・前立腺肥大
尿閉 膀胱に充満した尿を排出できない 前立腺肥大・前立腺癌
蓄尿障害 尿失禁 不随意に尿が漏れる 中枢神経障害・膀胱炎
頻尿 排尿回数の増加 膀胱炎・前立腺肥大・糖尿病
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題59|乏尿をきたす疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題59|乏尿をきたす疾患はどれか。
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