学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ F. 悪心・嘔吐・腹痛・吐血・下血 / Q0566

理由で解く 臨床医学総論

Q0566 おもな症状の診察法

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題68
問題
急性腹症を起こしにくい疾患はどれか。
選択肢
1 胃潰瘍
2 胆石症
3 卵巣嚢腫
4 子宮筋腫
解答
正解4(子宮筋腫)
解説
✗ 1. 誤り
胃潰瘍
胃潰瘍は穿孔により腹膜炎をきたし、急性腹症の原因となる。
✗ 2. 誤り
胆石症
胆石症は胆石嵌頓により右季肋部の激痛(胆石発作)をきたし、急性腹症の原因となる。
✗ 3. 誤り
卵巣嚢腫
卵巣嚢腫は茎捻転や破裂により急性腹症を起こしうる。
✓ 4. 正解
子宮筋腫
✓ 正しい。 急性腹症は突然の激しい腹痛を主訴とする緊急を要する腹部疾患の総称である。胃潰瘍は穿孔により急性腹膜炎、胆石症は胆石の嵌頓による激烈な疝痛、卵巣嚢腫は茎捻転により急性腹症を起こしうる。子宮筋腫は良性腫瘍で緩徐に増大するため、急性腹症を起こしにくい。
ポイント
  • 急性腹症の原因:消化管穿孔・胆石嵌頓・卵巣茎捻転など。子宮筋腫は緩徐で急性腹症を起こしにくい。
  • 急性腹症は突然の激しい腹痛を主訴とする緊急を要する腹部疾患の総称である。
  • 胃潰瘍は穿孔により急性腹膜炎、胆石症は胆石の嵌頓による激烈な疝痛、卵巣嚢腫は茎捻転により急性腹症を起こしうる。
  • 重要用語: 胆石嵌頓 を正確に理解しておくこと。
比較表
腹痛の種類 機序 痛みの性状 局在性 具体例
内臓痛 管腔臓器の伸展・拡張・収縮 鈍痛または間欠的疝痛 乏しい(正中線上) 胃炎・胆石症・腸閉塞
体性痛 腹膜の刺激 鋭い持続痛 明確(病変部と一致) 腹膜炎・虫垂炎
関連痛(放散痛) 内臓痛の脊髄内波及 皮膚分節に感じる痛み 病変から離れた部位 胆嚢炎→右肩痛、心筋梗塞→心窩部痛

表: 腹痛の分類(内臓痛・体性痛・関連痛)

解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題68|急性腹症を起こしにくい疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題68|急性腹症を起こしにくい疾患はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学総論
App Store入手