学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ D. 咳・痰・息切れ・血痰・喀血・胸水 / Q0548

理由で解く 臨床医学総論

Q0548 おもな症状の診察法

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題66
問題
呼吸困難について正しいのはどれか。
選択肢
1 右心不全では生じることはない。
2 心臓喘息は肺うっ血による。
3 過換気症候群は左心不全による。
4 夜間発作性呼吸困難は心不全とは関係がない。
解答
正解2(心臓喘息は肺うっ血による。)
解説
✗ 1. 誤り
右心不全では生じることはない。
右心不全でも体循環のうっ血により運動耐容能低下や呼吸困難を生じることがある。
✓ 2. 正解
心臓喘息は肺うっ血による。
✓ 正しい。 心臓喘息は左心不全により肺静脈圧が上昇し肺うっ血をきたした結果、呼吸困難が生じるものである。夜間臥位になると静脈還流が増加し肺うっ血が悪化するため、夜間発作性呼吸困難として出現する。右心不全でも労作時呼吸困難は生じうるし、過換気症候群は精神的要因による。
✗ 3. 誤り
過換気症候群は左心不全による。
過換気症候群は精神的興奮やストレスにより過呼吸となるもので、左心不全によるものではない。
✗ 4. 誤り
夜間発作性呼吸困難は心不全とは関係がない。
夜間発作性呼吸困難は左心不全の重要な症状であり、心不全と密接に関係がある。
ポイント
  • 心臓喘息は左心不全による肺うっ血が原因で、夜間臥位で悪化する呼吸困難である。
  • 心臓喘息は左心不全により肺静脈圧が上昇し肺うっ血をきたした結果、呼吸困難が生じるものである。
  • 夜間臥位になると静脈還流が増加し肺うっ血が悪化するため、夜間発作性呼吸困難として出現する。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 吸気性呼吸困難 呼気性呼吸困難
閉塞部位 上気道(喉頭・気管) 下気道(気管支)
機序 吸気時に上気道が狭窄 呼気時に気管支が虚脱・狭窄
聴診所見 stridor(吸気性喘鳴) wheezes(笛声音)
代表疾患 異物吸引・喉頭浮腫・クループ・鼻閉 気管支喘息・COPD
分類 呼吸困難の程度
I度 健常者と同様の労作が可能
II度 坂・階段は健常者なみにできない
III度 平地でも健常者なみに歩けないが自分のペースで1.6km以上歩ける
IV度 休みながらでなければ約46mも歩けない
V度 会話・着替えにも息切れ。外出できない

表: 呼吸困難の分類とHugh-Jones分類

解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題66|呼吸困難について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題66|呼吸困難について正しいのはどれか。
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